みなさんは旅行に行く時、どんな本を持って行きますか?雑誌や推理小説、純文学もいいですが、やっぱり旅には旅の本!気分がぐっと盛り上がりますよね。
今回は私が旅に持っていってほしいと思うオススメ5冊を紹介します。
行かずに死ねるか!
サラリーマンをやめ、7年半かけて自転車世界一周の旅にでた著者の手記です。地元の人とのふれあいや別れ、ハプニングや事件にハラハラしながら読み進んでいきました。
旅の途中で何度も出会うチャリダー(自転車で旅している人の事)との友情にも、ほっこりさせられます。
自分には絶対にできない旅だけど、共感する部分もたくさんあって、旅のなかに溶け込んでいくってこういうことなのかぁと、すごくうらやましく思いました。
「世界一を見つける」をテーマに旅を進めているのですが、最後まで「これが世界一だ!」とはっきりとは書かれていません。ただ、じっくり読めば、きっと著者にとっての世界一ってこれなんだろうなぁというのがわかります。旅における私のなかの世界一ってなんだろう?と考えされられる本でした。
行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅 (幻冬舎文庫)
- 作者: 石田ゆうすけ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
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いつも旅のなか
私のブログIDになっている本です。
「旅が趣味」という角田さんならではの視点で書かれていて、どこか肩の力が抜けているような感じが大好きです。
道に迷いながらも地元の人と触れ合ったり、そんな中で美しい景色に出会ったりと、まったりと過ごす旅の日々がすぐ私のそばにもあるんじゃないのか?と思いながら読み進めていける楽しい本です。
『有名な作家さんでもこんな貧乏旅するんやぁ』と、新鮮な気持ちになりました。
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/05/24
- メディア: 文庫
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深夜特急
旅本の大定番ですが、やっぱりこの本は外せません!
1年以上に渡るユーラシア大陸放浪の旅。1~6巻まであるのですが、一気に読めてしまいます。『私も今すぐ旅に出たい!』と思ってしまう本です。
短期の「海外旅行」では味わえない旅の面白さが詰まっています。この本のように大陸横断の旅に出かけたことがある人も多いのでは?読者を旅人に変えてしまう、ある意味恐ろしい本です(笑)
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03/30
- メディア: 文庫
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イスラム飲酒紀行
お酒が禁止されているイスラム圏で、必死に酒を探し求めるルポタージュです。
何が何でもお酒を飲むんだ!という強い意志のもと、現地の人たちから情報を得て密輸酒や密造酒を探し出すバイタリティはさすがです。
『ほんと、お酒が大好きなんやなぁ』と関心しました(笑)もちろん、好きだけではなく、現地の人たちの本当の姿が知りたい!という気持ちが強いんだと思います。
私もお酒は大好きですが、ここまでのバイタリティはさすがにないなぁ…イスラム圏ではこっそり日本から持ち込みます。(もちろん、持ち込みを禁止されていない場合のみ)それ以外の場合、飲酒はあきらめます、たぶん(笑)
- 作者: 高野秀行
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/07/15
- メディア: 文庫
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アフリカにょろり旅
ウナギの研究の為、大学教授たちが過酷な環境のもとウナギを探すアフリカ冒険旅行記です。
大学の研究ってもっと予算がたっぷりあって、豪華なホテルに泊まって、優雅に研究すると思っていたので、あまりにも過酷な旅にビックリ!
熱帯ウナギを探し求めて、決死の覚悟でバックパッカーもビックリな過酷な辺境へ挑んでいく姿が、すごく面白くて一気に読めます。
もはや研究旅行というよりも、想像をはるかに超えたアドベンチャー旅行記、いや、お笑い旅行記です。
- 作者: 青山潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/01/15
- メディア: 文庫
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まとめ
旅に持って行くと気分がぐっと盛り上がるのはもちろんですが、旅に出なくてもこれらの本を読むと旅に出たような気分になれます。
いつもなんとなく旅に出て、観光して、写真を撮って、美味しいもの食べて…もちろんそれだけでも充分楽しいけれど、何か1つでも目的があるとさらに楽しい旅になりますよね。
本を読んで、いつもとはちょっと違う目線で日常を見てみると、新たな発見があるかもしれません。