更新日:2020-4-20
ANAとJAL、比較してみよう!第8弾は飛行機の定時運航率編です。
電車と違って飛行機って出発が遅れるっているイメージがありませんか?定時に出発する事ってあんまりないような気がするのは私だけでしょうか?
今回は定時運航率ランキングについて、比較してみます。
すべての乗客が飛行機に搭乗し、ドアが閉まったのち、飛行機が動き出した時間が「出発時刻」、飛行機が駐機場(降機場所)に止まった時間が「到着時刻」になります。
しかし、飛行機の出発・到着時刻は「目安」程度で15分以内の遅延は「定時」の範囲にあるとみなされて、遅延にはなりません。
電車だと1~2分遅れただけでも、運転士が遅れを取り戻そうと急いで事故を起こしてしまった、なんてことが過去にあったのに、15分以内は「定時」とはゆるいような気がしますね。まあ、空を飛べば15分くらいの遅れは簡単に取り戻せるっていうのもあるかもしれませんが…
2018年1月に、アメリカのFlightStats社(フライトスタッツ)が2017年1月~12月の航空会社定時到着率データに基づいて「9th Annual On-time Performance Service Awards」を発表しました。
※「FlightStats」では15分以内の遅れは「定時」として判定しています。
順位 | エアライン名 | 国 | 定時運行率 |
1 | デルタ航空 | 米国 | 85.94% |
2 | 日本航空 | 日本 | 85.60% |
3 | 全日空 | 日本 | 83.82% |
4 | カタール航空 | カタール | 83.64% |
5 | スカンジナビア航空 | スカンディナヴィア三国 | 82.94% |
6 | ユナイテッド航空 | 米国 | 82.85% |
7 | TAM航空 | ブラジル | 81.47% |
8 | アメリカン航空 | 米国 | 81.38% |
9 | アリタリア航空 | イタリア | 81.26% |
10 | カンタス航空 | オーストラリア | 81.03% |
※スカンディナヴィア三国とは、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー。
日本航空が2位、全日空が3位にランクイン。日本の航空会社は優秀ですね。
順位 | エアライン名 | 国 | 定時出発率 | 定時到着率 |
1 | イベリア航空 | スペイン | 86.55% | 87.79% |
2 | 日本航空 | 日本 | 90.91% | 87.33% |
3 | デルタ航空 | アメリカ | 85.93% | 86.69% |
4 | KLMオランダ航空 | オランダ | 80.25% | 86.56% |
5 | カタール航空 | カタール | 89.43% | 86.34% |
6 | オーストリア航空 | オーストリア | 83.77% | 85.69% |
7 | シンガポール航空 | シンガポール | 87.73% | 85.46% |
8 | 全日空 | 日本 | 86.73% | 85.28% |
9 | TAM航空 | ブラジル | 82.73% | 85.07% |
10 | カンタス航空 | オーストラリア | 84.93% | 83.91% |
詳しくは下記サイトをご覧ください。
https://www.flightstats.com/company/media/on-time-performance-awards/
イギリスに拠点を置く航空機運航情報会社OAG社(オフィシャル・エアライン・ガイド)が、昨年一年間の世界の航空会社・空港を対象とする定時運航遵守率ランキング「OAG Punctuality League 2018」の結果を発表しました。
2017年の1年間のランキングです。
OAGが定義する定時運航率(オンタイムパフォーマンス、OTP)とは「離発着の予定時刻と実際に離発着した時刻のずれが15分未満だった便が占める割合」だそうです。
LCCをのぞく、年間3万便以上の定期便を運航する主要航空会社のランキングとなります。
順位 | エアライン名 | 国 | 定時運行遵守率 |
1 | エア・バルティック | ラトビア | 90.01% |
2 | 香港航空 | 中国 | 88.83% |
3 | ハワイアン航空 | 米国 | 87.24% |
4 | コパ航空 | パナマ | 86.39% |
5 | カンタス航空 | オーストラリア | 86.18% |
6 | 日本航空 | 日本 | 85.27% |
7 | エア・リンガス航空 | アイルランド | 84.46% |
8 | シンガポール航空 | シンガポール | 84.07% |
9 | 全日空 | 日本 | 83.81% |
10 | カタール航空 | カタール | 82.95% |
日本航空が6位、全日空が9位にランクインしています。
LCC部門ではスカイマークが85.00%で3位にランクインしています。
また、大規模な航空会社を対象としたメガエアライン部門では1位日本航空、2位全日空と、日本の航空会社が1,2位を独占です。
順位 | エアライン名 | 国 | 定時運行遵守率 |
1 | ハワイアン航空 | アメリカ | 89.87% |
2 | コパ航空 | パナマ | 88.75% |
3 | KLMオランダ航空 | オランダ | 87.89% |
4 | カンタス航空 | オーストラリア | 87.56% |
5 | 日本航空 | 日本 | 86.74% |
6 | フライビー | イギリス | 86.62% |
7 | アラスカ航空 | アメリカ | 86.05% |
8 | イベリア航空 | スペイン | 85.67% |
9 | モナーク・エアラインズ | イギリス | 85.67% |
10 | シンガポール航空 | シンガポール | 85.19% |
11 | オーストリア航空 | オーストリア | 84.89% |
12 | 全日空 | 日本 | 84.71% |
JALが5位、ANAが12位となっています。
OAGでは空港の定時運航率ランキングも発表しています。
大規模空港部門(年間出発供給座席数が3000万以上)では羽田空港が1位。
羽田空港は去年、一昨年も1位でした。すごいですね。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
https://www.oag.com/airport-and-airline-on-time-performance-dashboard-2018
最新のランキングはこちらをご覧ください。
2019年度(2019年1月〜12月)の国際線定時運航率ランキングが発表されました。世界中に約750社あると言われている定期旅客エアライン、その中で定時運航率のトップに君臨するのはどのエアラインなのか?早速見ていきましょう。定時運航率とは?あらかじめ決められた時刻で公共交通機関が運行されること。どのくらいの確実性・正確性で出発したのかを定時運航率として数値化しています。飛行機ではすべての乗客が飛行機に搭乗し、ドアが閉まったのち、飛行機が動き出した時間が「出発時刻」、飛行機が駐機場(降機場所)に止まった時間が... 2019年(1月〜12月)国際線定時運航率ランキング - マイルジャーニー |
国土交通省が発表した2016年4月から2017年3月までの、日本国内線の定時就航率は次の通り。
順位 | エアライン名 | 定時運行遵守率 | 2015年度 |
1 | スターフライヤー | 92.15% | 93.50% |
2 | 日本航空 | 91.68% | 93.48% |
3 | スカイマーク | 89.72% | 89.03% |
4 | 全日空 | 89.23% | 92.05% |
5 | ソラシドエア | 88.74% | 90.49% |
6 | 日本トランスオーシャン航空 | 87.55% | 88.79% |
7 | AIRDO | 86.00% | 89.80% |
8 | バニラエア | 83.02% | 85.12% |
9 | ジェットスター・ジャパン | 79.75% | 79.55% |
10 | Peach・Aviation | 76.75% | 80.74% |
僅差ですが、スターフライヤーが1位となっています。LCCは遅れるっていうイメージがありますが、そのまま結果に表れていますね。
1位のスターフライヤーと10位のピーチとの差は約15.5%。結構大きな差となっています。この結果を見ると、やっぱりLCCは敬遠したくなります。
去年の結果と比べると、全体的に定時就航率が下がっているのが気になります。特にピーチやAIRDOは4%もダウンしています。
国土交通省が発表した2016年4月から2017年3月までの、日本国内線の遅延便の割合は次の通り。(遅延便の割合が大きいほど、遅延便が多いということになります)
順位 | エアライン名 | 遅延便の割合 | 2015年度 |
1 | スターフライヤー | 7.85% | 6.50% |
2 | 日本航空 | 8.32% | 6.52% |
3 | スカイマーク | 10.28% | 10.97% |
4 | 全日空 | 10.77% | 7.95% |
5 | ソラシドエア | 11.26% | 9.51% |
6 | 日本トランスオーシャン航空 | 12.45% | 11.21% |
7 | AIRDO | 14.00% | 10.20% |
8 | バニラエア | 16.98% | 14.88% |
9 | ジェットスター・ジャパン | 20.25% | 20.45% |
10 | Peach・Aviation | 23.25% | 19.26% |
当然ですが、定期運航率ランキングと同じ結果となっています。全体的に遅延が多かったってことですね。
遅延便の割合をみると、ピーチは4~5便に1便は遅延するってことになりますね。結構多いような気が…
2017年度のランキングはこちらをご一読下さい。
国土交通省より2017年度(2017年4月~2018年3月)の定時運航率等が発表されました。2016年度の1-2-3はスターフライヤー、JAL、スカイマークでしたが、2017年度の順位はどうなっているのでしょう?早速見ていきましょう。飛行機の定時とは?すべての乗客が飛行機に搭乗し、ドアが閉まったのち、飛行機が動き出した時間が「出発時刻」、飛行機が駐機場(降機場所)に止まった時間が「到着時刻」になります。しかし、飛行機の出発・到着時刻は「目安」程度で15分以内の遅延は「定時」の範囲にあるとみなされて、遅延にはなりません。予定時... 2017年度(2017年4月〜2018年3月)、国内線定時運航率・遅延率・欠航率ランキング - マイルジャーニー |
同じ定期運航率ランキングなのに、調査する会社が違うとランキングが変わるのはなぜでしょうか?
OAG社のランキングで上位にいる航空会社がFlightStats社のランキングには入ってなかったり、その逆だったり。
一体どっちを信じたらいいのやら、迷う結果になります。
そんな中、両方のランキングに入っている日本航空、全日空、カンタス航空、カタール航空は優秀って認定してもいいのではないでしょうか?というのが、私個人の見解です。
航空会社選びに迷ったら、定時運航率ランキングを参考にするっていうのも一つの方法ですね。