『ANA To Me CARD PASMO JCB』ソラチカカード:メリット・デメリットを考える

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更新日:2018-7-11

『ANA To Me CARD PASMO JCB』通称ソラチカカード。たくさんあるANAカードの中では飛びぬけて陸でマイルを貯めやすいカードとなっています。

ポイントサイトで貯めたポイントをANAマイルに交換する場合、このソラチカカードを利用するのとしないのとではマイルの貯まり方が全然違います。

そんなソラチカカードには一体どんなメリット・デメリットがあるのかを考えてみました。

ソラチカカードとは?

ソラチカカード:ANA To Me CARD PASMO JCBとは、ANAカードと東京メトロのTo Me CARD PASMOの機能が一つになったクレジットカードです。

メトロも飛行機も街ナカも駅ナカも、すべてこの一枚でOKという便利なカードになります。

入会時にANAカード入会ボーナスマイル1,000マイル、カード継続時に1,000マイルが自動でプレゼントされます。

ETCカード(無料)、QUICPay(無料)、PiTaPa(年1度利用で無料)も発行できます。

通常ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換しようとすると、1ポイント=0.5マイルまたはそれ以下のレートですが、このカードを利用して一旦メトロポイントに等価交換し、それからマイルに交換すると1ポイント=0.9マイルと交換レートが大幅アップするため、陸マイラーに大人気のカードとなっています。

ソラチカカード ANA To Me CARD PASMO JCB:キャンペーン情報|東京メトロ To Me CARD

カード基本情報

  • 申込対象:18歳以上。本人または配偶者に安定継続収入のある方。また、高校生を除く18歳以上で学生の方
  • 年会費:初年度年会費無料キャンペーン※
    本会員:2,000円(税別)
    家族会員:1,000円(税別)※初年度年会費無料(本会員)
  • ETCカード:年会費無料
  • 附帯保険:海外旅行損害保険:最高1,000万円
    国内航空傷害保険:最高1,000万円
    ショッピングガード保険:(海外)最高100万円
  • 家族カード:生計を同一にする配偶者・親・子供(高校生を除く18歳以上)の方

※初年度年会費無料キャンペーンは継続中です。

ポイント制度について

ソラチカカードの利用ではJCBのOkiDokiポイントと東京メトロのメトロポイントの2種類のポイントが貯まります。またANAマイルを貯めることも可能なので、合計3種類のポイントを貯めることができます。とっても便利な反面、ポイント制度が少し複雑でわかりにくいのが難点です。

ソラチカカードで貯める事が出来る3種類のポイントですが、ANAマイルとメトロポイントは相互移行することが可能、OkiDokiポイントからANAマイル、メトロポイントへは移行可能ですが、逆は不可となります。

ポイントの移行についてしっかりと把握しておきましょう。

OkiDokiポイント

JCBのポイントプログラムになります。カード利用1,000円ごとに1ポイント貯まり、ギフトカードやカタログギフトなどに交換可能です。

もちろんANAマイルやメトロポイントにも交換できます。

ANAマイルに交換する場合は「5マイルコース」か「10マイルコース」を選択し、「10マイルコース」の場合は別途手数料5,000円(年間/税別)が必要です。

メトロポイント

東京メトロのポイントなのでクレジットカード利用では貯まりません。東京メトロの乗車や定期券購入、自販機利用などによってポイントが貯まります。

貯まったポイントをOkiDokiポイントに移行することはできませんが、ANAマイルに100ポイント=90ANAマイルで交換することが可能です。

ANAマイル

カードの利用や東京メトロの乗車等でANAマイルを貯めることはできません。

貯まったOkiDokiポイントやメトロポイントをANAマイルに交換できます。また、カード入会時に1,000マイル、継続時に1,000マイル貰えます。ANA機に搭乗時はフライトマイル以外にボーナスマイル10%が貰えます。

また、ANAマイルをメトロポイントに移行することは可能ですが、OkiDokiポイントに移行することはできません。

メリット

ポイントを高い交換率でANAマイルに交換可能

一番のメリットはやはりポイントサイトで貯めたポイントをどこよりも高い交換率でANAマイルに交換できることだと思います。(もちろんすべての人がANAマイルを貯めている訳ではありませんが)

ソラチカカードがなぜ陸マイラーの間で必須&最強カードと呼ばれているのか?それは何と言ってもポイントからマイルへのどこよりも高い交換率にあります。

ポイントサイトで貯めたポイントを直接航空会社のマイルに交換すると、交換レートは高くて50%くらい 。つまり100ポイント=50ANAマイル

それが、ポイントを一度メトロポイントに交換し、それからANAマイルに交換すると、交換レートは90%と大幅アップ。100ポイント=90ANAマイルになるんです。

ハピタスなどのポイントサイトで貯めたポイントを直接メトロポイントに交換することはできません。一度ドットマネーやPEXにポイント移行してからメトロポイントへの交換となります。このポイント交換の流れを通称『ソラチカルート』といいます。

ポイントサイトのポイントを直接ANAマイルに交換する場合も、ソラチカルートを利用して交換する場合も、どちらもポイントの価値もANAマイルの価値も同じです。

同じ価値なら1ポイント=0.5ANAマイルより1ポイント=0.9ANAマイルの方がいいに決まってますよね。

現在このように高い交換率を可能にできるカードはソラチカカード以外にありません。ANAマイルを貯めたいのであれば、ぜひとも発行しておかなければいけない一枚です。

※追記
2018年3月末にてソラチカルートの入り口が閉鎖しました。
新たなANAマイルを貯めるルートについては下記をご一読ください。

更新日:2022-1-242018年1月、陸マイラー界に衝撃のニュースが発表されました。ソラチカルートの入口閉鎖です。誰もがいつかやってくるだろうと思っていた改悪ですが、レートを引き下げるのではなく、入口を閉鎖するとはなかなか大胆な改悪でした。でも、だからと言って陸マイラーを辞めるわけではありません。2018年4月以降も新たなルートでANAマイルを貯めましょう。ソラチカルートの入口閉鎖ハピタスやちょびリッチなどのポイントサイトで貯めたポイントをPeXや.moneyといった中継サイトを経由し、メトロポイントに交換することに...
ソラチカルートの入口が2018年3月末で閉鎖。4月以降ANAマイルを貯める新ルート - マイルジャーニー

東京メトロに乗車するとポイントが貯まる

メトロポイントPlusの登録を行ったPASMOで東京メトロに乗車すると乗車ごとにポイントが貯まります。

平日は1乗車に付き5ポイント、土休日は15ポイント貯まるので、週末に東京メトロに乗ってお出かけすることが多い人はお得ですね。ただし、定期券の区間の乗車は対象外となります。

PASMOオートチャージ機能

PASMOを改札機にタッチするだけで自動的にチャージ(入金)できます。券売機の列に並んだり、現金を用意したりしなくて済むので、急いでいる時も残高を気にせず乗車できます。初期設定では残高が2,000円以下になった場合、改札機にタッチすると3,000円チャージされます。

オートチャージする条件や金額は1,000円~10,000円の範囲で1,000円単位でPASMOエリアの駅で変更できます。ただし、オートチャージや条件の変更はPASMOエリア(首都圏・仙台・新潟の各Suicaエリア)でしかできません。地方在住者は初期設定から変更できないということになります。この点が少し残念ですね。

チャージ金額によって Oki DokiポイントかANAマイルが貯まります。

定期券購入でポイントが貯まる

東京メトロ定期券うりばや多機能券売機にて、クレジット決済で定期券を購入すると、選択コースによってメトロポイントとOki Dokiポイント、またはメトロポイントとANAマイルがダブルで貯まります。

・マルチポイントコースの場合

利用金額1,000円につきメトロポイント5ポイントとOki Dokiポイント1ポイントが貯まります。

・マイル自動移行コースの場合

利用金額1,000円につきメトロポイント5ポインと5ANAマイル(10マイルコース選択の場合は、10ANAマイル)が貯まります。

通勤に利用している人はとってもお得です。

ANAカードの割引サービスが受けられる

空港内店舗「ANA FESTA」や機内販売で10%、ANAショッピングA-styleやANAグループ空港免税店、ANAの国内・海外ツアー商品で5%の割引が受けられます。

詳しくはこちらをご覧ください↓↓↓

毎日をもっとゆたかな時間に ANA CARD│ANAマイレージクラブ

フライトボーナスマイルが貰える

ANAの飛行機に搭乗すると、距離に応じてマイルが貯まります。その基本マイルとは別にフライトボーナスが10%貰えます。もし他にANAカードを持っていて、それがゴールドカードならボーナスは25%となります。ANAカードをこの一枚しか持っていないのであれば、メリットですね。

デメリット

カードが安っぽい

これは私がカードを手にしたときに真っ先に思った感想です。私が持っているクレジットカードはカード番号や有効期限、名前がエンボス(凹凸)になっています。クレジットカードの決済端末を設置できないお店が、インプリンターと言う機械で売り上げ伝票に転写するためにはエンボスがないと転写できないので、エンボスデザインになったと言われています。最近日本では見かけませんが、確かに昔はそんなお店がありました。(時代を感じる^_^;)

現在はクレジットカードを利用できるお店には決済端末が設置されているので、こんなのっぺりしたカードになっているんですね。

なんだかおもちゃのようで、クレジットカード感がないと思うのは私だけでしょうか?

地方在住なので東京メトロに乗らない

現在はPASMOなどのICカードは全国で利用できるので、交通ICカードとして利用することは可能です。でも、東京メトロに乗車する機会が無いので、メトロポイントは貯まりません。

また、PASMOエリア外ではオートチャージ機能は使えません。券売機で入金しないといけないのであれば、PASMOにこだわる理由はありませんよね。

もちろんオートチャージの金額や設定もPASMOエリアでないと変更できません。電話やインターネットからの設定変更は不可です。

普段車移動が中心の人には利用価値がないですね。

ANAマイルを貯めていない

ANAマイルを貯めていないし、ANAにも乗らないのであれば、このカードは必要ありません。

メトロポイントの交換先が少ない

貯めたメトロポイントは次のポイントに交換できます。

交換先 レート
PASMO 10P = 10円分
ANAマイル 1000P = 900マイル
楽天ポイント 500P = 500円分
nanacoポイント 500P = 500円分

PASMOへのチャージは、駅の券売機(多機能券売機)から、その他のポイントはWebから申請できます。

が、ちょっと交換先が少ないですよね。

JCBブランドしか選べない

JCBブランドも今では海外でも使える国や店舗が増えてきましたが、やはりVISAやMasterと比べると少し不便です。海外旅行に持っていく場合は、この一枚だけではちょっと不安です。

年会費がかかる

初年度年会費無料キャンペーン実施中ですが、2年目からは年会費が2,000円(税別)かかります。

カード継続時にボーナスマイルとして1,000マイルもらえるので、マイルの価値が1マイル=2円であることを考えると実質年会費無料ですが、ANAマイルに興味が無いのであれば年会費がかかるのは痛い出費ですね。

東京メトロだけを利用するのであれば「東京メトロカード」ならば年会費無料ですし、少しでも安くANAカードを持ちたいのであれば「ANA VISA Suica」なら通常年会費2,000円(税別)のところ『マイ・ペイすリボ』の登録で、年会費750円(税別)にできます。

10マイルコースのマイル移行手数料が高い

カードを使って貯めたポイントをANAマイルに交換するには、マイル自動移行コース(マイルコース)とマルチポイントコース(マルチコース)の2つのコースがあります。

・マイルコース

毎月の利用合計金額1,000円(税込)ごとに1ポイント付与となる通常獲得ポイントが自動的にマイルに移行されます。(Oki Dokiポイントプログラムの商品には交換できません)移行の手続きは不要です。

・マルチコース

自分の好きなタイミングで、マイルへの移行やOki Dokiポイントプログラムの商品に交換することができます。

それぞれ5マイルコース10マイルコースがあり、1ポイントを5マイルに交換する5マイルコースは手数料無料ですが、1ポイントを10マイルに交換する10マイルコースは手数料5,000円(年間/税別)がかかります。ちょっと高いですよね。

また10マイルコースに登録しても、ボーナスポイントを10マイルに交換することはできません。ボーナスポイントは1ポイント=3マイルとなります。

旅行傷害保険内容がしょぼい

ソラチカカードには旅行傷害保険が自動付帯されていて、内容は次の通り。

海外旅行傷害保険(※1) 最高1,000万円
携帯品損害 ×
国内航空傷害保険(※1) 最高1,000万円
ショッピングガード保険(※1) <海外>最高100万円(※2)
カード盗難保険

※1 保険内容は概要を説明したものであり、実際の保険金のお支払いの可否は、普通保険約款、特約事項に基づきます。また、事故の内容によっては補償の対象とならない場合もございます。詳細につきましては、カード送付時に各種保険内容の詳細を記したご案内をお送りいたしますのでご確認ください。

※2 自己負担額 1事故につき1万円

海外旅行で 必要な保険って病気やケガの治療費や携行品(持ち物)の補償だと思うのですが、その部分が全くカバーされていません。

JCBカードでの購入日から90日以内に破損や盗難などの被害にあった時に補償されるショッピングガード保険も海外のみ。ただしこちらは「支払い名人」定額コースに登録すると、ショッピングガード保険(国内)が自動付帯されるようです。

でもこんなしょぼい保険内容では、この1枚だけで安心して旅に出ることはできませんね。

ソラチカカードをお得に発行する方法

ソラチカカードは2017年10月現在、どこのポイントサイトの広告にも登場していないので、ポイントサイト経由で発行してポイントを貰うことはできません。

(秋に一度ポイント獲得広告として登場していましたが、あっという間に上限数に達したようで終了してしまい、その後復活していません。その時もすごく久しぶりの広告だったので、次はいつ登場するのか…)

お得に発行するには『マイ友プログラム』を活用するのがいいと思います。

もし、私からの紹介を希望する稀有な方がいらっしゃったら、遠慮なくこちらからどうぞ。

まとめ

メリット・デメリットについてまとめてみましたが、あくまで私個人の意見です。私がメリットに思っていることを他の人はデメリットに思うこと、またその逆もあるかもしれません。

ポイントサイトを活用してANAマイルを貯めるのであればソラチカカードは無くてはならないカードですが、陸ではなく空でだけANAマイルを貯めるのであれば、その価値は大きく変わってきます。またJALマイルを貯めている方には必要のないカードです。

東京メトロでだけポイントを貯めたいのであれば、無料の「東京メトロカード」で十分だし、ANAのフライトで貯めるだけなら、「ANA VISA 一般カード」の方が年会費を安くできます。

普段から東京メトロを利用し、PASMOを利用する機会が多く、陸でもANAのマイルを貯めたい!という方にはメリットが大きいカードになります。

もちろん地方在住で東京メトロには乗らないけれど、ポイントサイトで貯めたポイントをANAマイルに換えたい!という私にもなくてはならないカードです。

自分にとってのメリット・デメリットをしっかりと考えて、ソラチカカードを発行するかしないかを考えましょう。

でも、ソラチカカードにはきっとメリットの方が多いと思いますよ♪(陸マイラーへの誘い)

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旅のなか

SFCとJGCを取得。快適旅ライフを送るべく、陸マイル活動を頑張っています。旅やマイルについて気ままに綴っています。 詳しくはこちらをご覧ください。