紅葉にはまだ少し早い11月上旬。久しぶりに週末とっても良いお天気だったので、どこかに行きたい!と思い、兵庫県姫路市にある書写山圓教寺にお出かけしてきました。
山の上にある圓教寺まではロープウェイでビューんと行けるけど、普段の運動不足解消のためにせっかくだから上まで歩いてみようと思い、一番ポピュラーな登山道「東坂(砥石坂)」を登ってきました。登山にお寺散策にとよく歩いた1日です。
兵庫県姫路市の書写山にある寺院で、天台宗の別格本山、西国三十三所第27番の霊場でもあり、豊臣秀吉や黒田官兵衛にもゆかりのあるお寺です。現住職は第140世になるそう。
ハリウッド映画「ラストサムライ」やNHK大河ドラマ「軍事官兵衛」のロケ地として有名です。他にも映画「駆け込み女と駆け出し男」や「3月のライオン」のロケ地にもなったそうです。
入山料は500円、中高生以下は無料です。
公共交通機関の場合
JRまたは山陽電鉄「姫路駅」より、神姫バス「書写ロープウェイ行」に乗り終点まで、約30分。
自家用車の場合
山陽自動車道「山陽姫路西インター」から約10分、姫路バイパス「中字インター」から約15分。
ロープウェイ書写山麓駅に無料駐車場(自家用車・観光バス用)があります。
山頂まではロープウェイもしくは徒歩でアクセス可能。ロープウェイは片道500円、往復900円。約4分で山上駅に到着します。
書写山には6つの登山ルートがあります。
・東坂(砥石坂)
・西坂
・置塩坂
・六角坂
・刀出坂
・鯰尾坂
今回登ったのは一番ポピュラーな東坂。1.1kmの登山道は岩場が多いですが、そのほとんどには整備された階段があるので初心者向きです。途中岩がごつごつした箇所がありますが、う回路があるので小さなお子さん連れでも大丈夫だと思います。私たちが登った日はラジオ関西の播磨路ファミリーウォーキングのイベントがあったようで、たくさんの親子が登っていました。
東坂の別名「砥石坂」は、その岩場で弁慶が長刀を研いだという言い伝えからつけられたそう。
駐車場から書写山を正面に左手方向に進んでいくと「東坂」登山道の入口があります。駐車場から登山道入口までは案内看板が設置されているので、道に迷う心配はありません。
駐車場から住宅街を歩くこと15分くらいで入口に到着。
善意の杖を借りて登ります。
途中には日本一小さい池も。これってホントに池なのか?
登り始めて30分くらいでロープウェイ乗り場に到着しました。急な箇所もありますが、思っていたよりは楽チンでした。ただ、岩場はすべりやすいので、すべり止めのある靴がおススメです。
まずは摩尼殿を目指します。ロープウェイ乗り場からは1kmくらいなので、のんびり歩いて20分くらい。緩やかな坂を上って行きます。別途500円を支払えば志納所前から摩尼殿の下までマイクロバスで移動することも可能です。
西の比叡山とも呼ばれている圓教寺。その中のメインの摩尼殿は天禄元年(970)に創建されました。規模は小さいですが、京都の清水寺と同じ工法で建てられています。
こちらで頂いた御朱印。どっしりとした筆文字。一日にたくさんの文字を書いているだろうに、一枚一枚丁寧に書いて頂けます。こういう文字を見ると、小さい頃に書道をしっかりやっておけばよかったなぁと思います(笑)
場所によってはモミジがきれいに色づいているところも。鮮やかな赤がとっても綺麗。
この日はイベントがあったようで、 摩尼殿の近くで猿回しが行われていました。
また、三之堂(大講堂、食堂、常行堂)前の広場でもラジオ関西のイベントが行われていました。常行堂をステージにしてパーソナリティの方がショーをしていました。たくさんの人が集まっていたので、今回は三之堂はスルー。
ちなみに三之堂が「ラストサムライ」のロケ地になったところです。
三之堂を通り抜けて、一番奥にある奥の院へ。
この辺りはまだまだ紅葉していなかったけど、一番奥にあるので訪れる人も少なくとっても雰囲気が良かったです。
開山堂の軒下の四隅に日光東照宮の眠り猫を作った左 甚五郎作と伝えられる力士の彫刻が。西北隅の一つは、重さに耐えかねて逃げ出したと言う伝説があります。
開山堂ではなんとチベット語の御朱印が頂けます。書いてくれるのは日本人の僧侶さんなのですが、チベットで修行されたのでしょうか?
なんか日本語とは雰囲気が違っていいですね。当然何て書いてあるのかは不明ですが、一番上は「開山堂」と書かれているようです。
チベット語が書ける僧侶さんがいつもいらっしゃるわけではないようなので、運ですね。でも、いらっしゃらない時は書置きの御朱印を頂けるようなので、心配はいりません。
奥の院からの帰り道、ところどころきれいに紅葉している場所がありました。
かわいいお地蔵さん達。
今から色づいていく黄色のモミジも綺麗。
ロープウエイ山上駅近くの広場にある椎名 麟三文学碑には岡本 太郎氏の筆による言葉が刻まれています。
「言葉のいのちは愛である」
TAROって筆跡がかわいい。
姫路市出身の小説家・椎名 麟三氏が晩年に信条としていた言葉だそうです。
椎名氏と交流のあった岡本太郎氏が彼の死後、椎名氏の信条だったこの言葉を石碑にする際、筆をとったそうです。
私の御朱印帳は数年前に京都、祇園にある「建仁寺」で購入したもの。
かっこいい龍に一目ぼれして購入しました。
建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山で、建仁2年に開創しました。開山は栄西禅師、開基は源頼家です。坐禅体験、写経体験受け付けております。 建仁寺 The Oldest Zen Temple Kenninji - |
書写山圓教寺で御朱印が頂けるのは摩尼殿、食堂、開山堂の3か所。それぞれ2種類の御朱印が頂けるので、計6種類の御朱印が頂けます。
今回イベントがあったため食堂はスルーしたため、2か所で1種類ずつの御朱印を頂きました。また機会があれば食堂でも御朱印を頂きに訪れたいです。
書写山圓教寺では毎年もみじ祭りがおこなわれています。2017年は11月17日(金)~19日(日)の3日間。ライトアップや文化財の特別公開、スペシャルジャズライブが開催されるようです。
たくさんのモミジやカエデがあったので、きれいに色づくとさぞかし圧巻ではないかと。
もみじ祭りの期間中は混雑が予想されるので、行かれる予定のある方は早めにお出かけください。
姫路市|書写山もみじまつりを開催します。
紅葉にはまだ少し早かったけど、緑、黄、赤と少しずつ色を変えるモミジやカエデなどを堪能し、マイナスイオンをたっぷりチャージできました。
たまには登山も楽しいですね。
翌日筋肉痛になったのは言うまでもありませんが…