いよいよスリランカ旅のメインイベント、シーギリヤロック登頂です。
昼間は暑すぎるので、朝早起きして向かいます。
B&Bで「朝ごはんはどうする?」と聞かれたので、帰ってきてから食べることに。
バナナだけ貰って、いざ出発!
2017年4月スリランカ旅行⑧ダンブッラ石窟遺跡で仏陀を堪能する。からの続きです。
天空の王宮、シーギリヤロック
シーギリヤの遺跡は、5世紀にカッサパ1世(在位477〜495年)によって建造された、要塞化した岩上の王宮跡と、それを取り囲む水路、庭園、貯蔵施設などの都市遺構からなる。岩山の中腹には『シーギリヤ・レディ』として知られるフレスコの女性像が描かれている。当初は500体ともいわれたが、風化が進み現在は18体だけが残る。
シーギリヤロックは火道内のマグマが硬化して出来た岩頸で、形状は楕円柱、標高約370m、岩頸そのものの高さは約195m、全方位が切り立った崖になっている。
―Wikipediaより―
父を殺害し、王位を奪ったものの、弟の報復を恐れて逃げるように巨岩の上に王宮を築いたカッサパ王。
仏教国で父殺しは最大の罪。罪の意識から逃れるかのように、断崖の上に安住の世界を求めていたのかなぁ。
有名なシーギリヤレディは、カッサパ王が父を弔うために描かせたと言われています。
しかし、王宮完成からわずか11年後には弟の反攻にあい自害。
最後まで父を殺害した自責の念が消えることはなかったのでしょうか?
もちろんユネスコの世界遺産に登録されています。
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チケット購入
営業時間は7時から17時半なので、頑張って早起きして7時半くらいにはチケット売り場に到着しました。
入場料は30USドル。スリランカの遺跡は外国人価格でホントどこも高い(涙)
ルピーでも払えるけど、いくらだったか忘れてしまった。
ルピーよりもUSドルで支払った方がお得だった気がします。
3枚チケットがついていて、シーギリヤロックの入り口、シーギリヤレディのフレスコ画の入り口(だったと思う)、博物館の入り口の3か所でチェックがあり、もぎり取られます。
いざ、天空の王宮へ!
午前中のシーギリヤロックは逆光で写真がうまく撮れない(>_<)
TOPの写真は降りてきたときに撮ったのですが、まだまだ逆光。
写真撮影が目的なら、夕方に登頂することをおススメします。
でも朝一は人が少ないので、のんびり自分のペースで歩くことができます。なので、私的には朝一に登ってよかったな。
石の階段はムーンストーンで作られているため、滑りやすい。
気にしながら上ると余計に疲れます⤵
雨が降ったらもっと滑りやすいかも…
ここにも巨石でできた門が。
敵が一気に攻め込んでこれないように、狭い通路しかない構造になっているとか。
この巨岩にもかつてはシーギリヤレディが描かれていたそうですが、後に修行にやってきた僧侶たちによって削り取られてしまったそうです。
仏教徒からしたら、裸の女性のフレスコ画がある場所で修行なんてできなかったんでしょうね。
もったいない話ですが。
写真左中央の濃い茶色の部分がシーギリヤレディのフレスコ画が描かれている場所。
かつては500人ほど描かれていたシーギリヤレディ。
王宮の女性たちを描いたとも、妖精の姿であるとも言われます。
現在見ることができるのは18体のみ。保護のために2016年から写真撮影は禁止されています。
その下の薄茶色部分がミラーウォール。
シーギリヤレディへと続くらせん階段。
これが結構しんどくてびみょーに怖い(''Д'')
フレスコ画を見た後は、別のらせん階段を下りてミラーウォールへ。
ミラーウォールを抜けるとライオンのテラス。
ここは写真撮影スポットのようで、みんな交互に階段中央で「ガオー」とポーズを決めていました。
これも朝一だからできること。
帰りはすごい人でした。
今は前足しか残っていないけど、かつてはライオンの顔もあり、口の中に向かって階段が伸びていたそうです。
シーギリヤの語源は、シンハ(ライオン)ギリヤ(のど)。
ここの事なんですね。
ここを抜けるとあと一息。
もう頂上は見えています。
登頂!
先日上ったピドゥランガラ石窟寺院の山頂が良く見えます。
王宮跡。
左奥にある石の上が、シーギリヤロックで一番高い場所になります。
200mもある巨岩の頂上に、よくこんな王宮を作ったよなぁと、ただただ感心。
今ほど立派な階段なんてなかっただろうし、たくさんの人が命を落としたのでは…
そうまでしてこの巨岩の上に王宮を作らなければ、恐怖心は消えなかったのでしょうか?
360°ジャングルに囲まれているのがよくわかる。
一体どこからがシーリギヤロックの敷地なんだろ?
木陰に座ってジャングルを眺めていると、気持ちいい風が吹いてくる。
遺跡越しにぼーっと景色を眺める時間が好きです。
シーギリヤ博物館
チケットオフィスの近くに日本の援助でできた博物館があります。
1階にはシーリギヤロック発見当時の写真などが展示されていました。
2階に上がると、シーギリヤレディのレプリカが展示されています。
※写真は博物館で撮影したレプリカです。
フラッシュ禁止なのにフラッシュで撮影する人が後を絶たず、フレスコ画保護のため本物のシーギリヤレディは写真撮影禁止。
なんで決まりを守らないかな?
いつまでも大切に残して欲しいですよね。
本物は記憶にとどめておきます。
まとめ
ゆっくり2時間くらいかけて観光しました。
朝一が涼しくて良いとはいえ、やっぱり暑い。
日陰になっている部分はいいのですが、最後のライオンのテラスから上は遮るものがなく、太陽の日差しがギラギラ照りつけてくる。
やっぱり今日も汗だくでドロドロ。
階段の数もものすごく、筋肉痛は免れたけど、脚にかなりの疲労が蓄積されました。
しばらく階段は登りたくない…
この後、宿に戻ってシャワーを浴び、朝食を食べたら、ローカルバスでコロンボに向かいます。
―つづく―