2018年7月1日よりANA国内線特典航空券の予約開始時期が変更。10月28日から制度の一部が変更になります。

更新日：2020-1-29

今まで搭乗日2ヶ月前の9：30より予約開始されていたANA国内線特典航空券が、2018年10月28日より予約期間が大幅に拡大し、運航ダイヤ期間ごとの一斉予約になります。
それに伴って、7月1日より、段階的に予約可能期間が拡大していきます。

搭乗日の2ヶ月前でないと国内線特典航空券を予約できなかったので、夏休みなどの繁盛期はどのタイミングでホテルを予約すればいいのか悩みどころでした。
先走ってホテルを予約したけれど、特典航空券が取れなかったり、ホテルの予約を先延ばしにしていたら、希望するホテルが満室になっていたり。
今回の変更でそういった不満は解消されそうです。

国内線運賃のリニューアル

2018年10月28日搭乗分より国内線運賃がリニューアルされます。
「片道運賃」・「往復運賃」、「特割」、「旅割」が、「ANA FLEX（フレックス）」、「ANA VALUE（バリュー）」、「ANA SUPER VALUE（スーパーバリュー）」の3シリーズにリニューアルされ、発売開始時期も変更になります。

年に2回、1月と8月に運航ダイヤ期間ごとに一斉発売されていた旅割料金が、「ANA SUPER VALUE（スーパーバリュー）」となり、さらに搭乗日の355日前から予約可能なANAマイレージ会員限定の「ANA SUPER VALUE EAYLY（スーパーバリューアーリー）」が新登場しました。
「ANA SUPER VALUE（スーパーバリュー）」と「ANA SUPER VALUE EAYLY（スーパーバリューアーリー）」は航空券購入後、搭乗日55日前までは取消手数料がかかりません。

販売期間の拡大

国内線運賃のリニューアルに伴って、現在は搭乗日2ヵ月前から発売を開始している各種運賃の販売及び予約時期が搭乗日の355日前からに変更になります。
これに伴い、国内線特典航空券の予約期間も拡大されます。

ANAマイレージクラブ会員限定の運賃が355日前から予約できるのも嬉しいですが、特典航空券が最大9ヶ月前から予約できるのは大きな改善です。
GWや夏休み、お正月休みなどの予定が立てやすくなるのではないでしょうか？

ANA VALUE・ANA SUPER VALUEが355日前から予約可能に

2020年2月7日（金）予約分より、ANA VALUE、ANA SUPER VALUEの予約・販売期間を拡大。（一部割引運賃を除く）
会員ステータスにかかわらず、355日前より予約可能になります。

ただし、プレミアムクラスや一緒にマイル割、特典航空券は運航期間ごとの一斉発売（8月下旬、1月下旬）となるようです。

『特典航空券』・『いっしょにマイル割』の予約時期

2018年7月1日から段階的に予約時期が拡大していきます。

※1 システムの都合により時刻は前後する場合あり。
※2 2018年8月28日の発売に先立ち、先行発売あり。2018年10月28日～2019年3月30日搭乗分の先行発売スケジュールは次項をご覧ください。

『特典航空券』・『いっしょにマイル割』の先行発売スケジュール

今までの旅割一斉発売同様、会員ランクによって発売時期が変わります。
上級会員はより特典航空券が予約しやすくなりますね。
ANAの上級会員を大切にしてくれる気持ちが伝わって嬉しいですが、一般会員にはちょっと厳しい特典航空券の争奪戦になるかもしれません。

『一括ご予約サービス』の終了

販売期間の拡大によって、2018年6月30日受付分（2018年9月14日搭乗分）をもって『一括ご予約サービス』が終了します。

『一括ご予約サービス』とは、往復または2区間以上の旅程の場合、第1区間の予約と同時に販売開始前の第2区間以降の予約ができるサービスです。
例えば、6月30日に予約できるのは8月30日分までですが、第1区間の8月30日を予約すると第2区間が発売開始前の9月3日でも予約できるサービスです。(第1区間から14日以内であれば第2区間を予約することが可能）

今後は往復または2区間以上の旅程の場合には、各搭乗区間の運賃の発売日以降にそれぞれ予約しなければなりません。これは国際線予約と同じルールに統一されたということですね。

特典航空券のルール変更

特典航空券のルールも一部変更になります。
予約開始日についてはすでに説明しているので、そのほかの変更点についてみていきましょう。

※1 『特典航空券』・『いっしょにマイル割』の先行発売スケジュール参照。

新規予約・予約変更期限

搭乗日の4日前までだった予約・予約変更期限が搭乗日の前日までとなるため、急に予定が変わっても対応できるようになります。
これはとっても便利です。急に出かける用が出来た場合、直前で航空券を購入しようとすると普通運賃しか選択肢がなく、あまりの高さに仰天しますが、今後は前日でも空席があれば予約できるようになります。
また、日程がはっきりしていない予定でも、とりあえず予約しておいて後で変更すればいいと思うと、気軽に予約できますね。

搭乗日当日空港での前の便への変更

搭乗日に搭乗予定便よりも前の便に空席があっても、前の便に振り替えすることはできなくなりました。
希望の便が取れなかったけど、当日早めに空港に行って変更をお願いすれば、早めに現地に到着できるかも？という淡い期待はできなくなります。
これは改悪ですね。
JALも2017年11月16日より予約便より早い出発時刻の便への変更を廃止していましたが、2018年2月8日搭乗分より搭乗日当日に限り、予約便より早い出発時刻の便で同一区間に空席がある場合、チェックインカウンターにて変更手続きができるようになりました。
今後、ANAもしばらく様子をみてから変更する可能性があるかもしれませんね。

2区間利用の場合の必要マイル数

オープンジョー(例：東京⇒熊本、熊本⇒大阪）で2区間利用する場合、1区間ずつではなく2区間まとめて予約する場合は2区間用の必要マイルチャートが適用されていました。

そのため、1区間ずつ発券すると13,500マイルですむところ、2区間まとめて発券すると15,000マイルと、より多くのマイルが必要になっていました。
1区間ずつ発券すれば良いだけの問題ですが、名前の入力など地味に手間ですよね。
それが今後はまとめて発券しても1区間ずつの必要マイル数を合算してくれることになりました。
利用者の利便性を考えたとっても良い改善だと思います。

航空券のルール

発行日から90日間だった航空券の有効期限が1年間に変更になります。これはとっても大きな改善点です。
搭乗日前日まで予約変更可に加えて、有効期限が1年間になるので、最大364日変更可能というフレキシブルさ。
ただし、「申込み後は搭乗者およびマイル提供者の名義および区間、区間数の変更はできません。（逆区間への変更もできません。）日付と同区間での搭乗便の変更は可能です。」というルールは今まで通り変更はありません。注意してください。
例外として、東京発着路線は羽田空港⇔成田空港の変更が可能、大阪発着路線は伊丹空港⇔関西空港⇔神戸空港の変更が可能となります。

また、レギュラーシーズンで予約していたけれど、ハイシーズンに変更する場合は、差額分のマイルが別途必要です。
レギュラーシーズンからローシーズンへ予約変更する場合は、差額分の払い戻しがありますが、有効期限を過ぎているマイルは払い戻しできないので失効することになります。この点も今まで通りのルールですので注意してください。

まとめ

特典航空券の予約時期が拡大されることによって、繁盛期は予約が集中していて特典航空券に全く空席がないという状態が頻発していましたが、今後は少し緩和されて特典航空券が取れやすくなるのでは？と期待します。
特典航空券の予約が出来れば、ホテルも早くから予約できるようになるので、旅のスケジューリングもグッと楽になります。

特典航空券が取れやすくなると、陸でマイルを稼ぐ活力にもなるので良いことずくめですね。

変更点について詳しくはANAウェブサイトにてご確認ください。