昨日のボスニア・ヘルツェゴビナに引き続き、今日も1Dayツアーに参加。
モンテネグロにお出かけです。
昨日訪れたボスニア・ヘルツェゴビナ同様、クロアチアとはもともと同じ一つの国、旧ユーゴスラビア。
ガイドさん曰く、「モンテネグロ人はLazy(怠惰)」とのことですが、この国にはどんな異なる魅力があるのか、ワクワクです。
モンテネグロ
モンテネグロは、ヨーロッパ南東部、バルカン半島に位置する共和制国家。首都はポドゴリツァ(憲法上はツェティニェ)。ユーゴスラビア紛争によるユーゴスラビア社会主義連邦共和国の解体によって成立したユーゴスラビア連邦共和国(1992年-2003年)およびセルビア・モンテネグロ(2003年-2006年)を構成する2つの共和国のうちのひとつ、モンテネグロ共和国であったが、2006年6月3日に独立を宣言した。
Wikipediaより
国名のモンテネグロは「黒い山」という意味。確かに国名の通り山に囲まれた国です。
国土は福島県と同じくらいという小さな国ですが、4つの国立公園を有する自然豊かな国。南部はアドリア海に面していて、入り組んだ美しい湾が魅力的です。
通貨はユーロ、クロアチアクーナは使用できません。
前日参加したボスニア・ヘルツェゴビナへのツアー同様、ピレ門を出たところにあるLAUS TRAVELで予約しました。
ボスニアヘルツェゴビナのツアーとは異なり、スペイン、フランス、イギリス、マレーシア、フィンランド、クロアチア、日本と多国籍、総勢18人の大グループ。
でも昨日も今日も日本人は私たちだけでした。
大人数だったけれど、誰も集合時間に遅れることがなかったので、ツアーはスムーズに進みました。
ただし、この日はモンテネグロの国境で渋滞があり、行きも帰りも国境を超えるのに30分から1時間くらいかかりました。
旧市街を出発し、ドブロブニクの空港へ向かう途中にあるホテルで最後のツアーメンバーをピックアップしたら、国境を越えます。
モンテネグロの国境で多少の渋滞はあったものの、バスはぐんぐん進んでいき、湾になっている部分をフェリーでショートカット。
しばしの船旅(といっても5〜10分くらい)、風が気持ちいい。
ブドヴァはモンテネグロの観光の中心地。夏にはビーチに観光客がたくさんやってくるそうです。
およそ2,500年の歴史があり、アドリア海沿岸の都市の中でも最も古い街の一つだとか。
ローマ帝国衰退後、ヴェネチア共和国が約400年間もの間支配していました。
旧市街の建物の大半はヴェネチア共和国時代のものだそう。とっても歴史がある建物たちですね。
上の写真は「聖ヨハネ教会」、旧市街のランドマーク。
ここでの滞在時間は45分なので、外観だけの駆け足観光です。
聖三位一体教会。
聖ヨハネ教会同様、外から眺めたのみ。
ブドヴァにも城塞がありますが、ドブロブニクのようにぐるっと1周は出来ないようです。今回は滞在時間が短いので、城壁ウォークはせずに街歩きのみ。
石造りの街並みにオリエンタルなトルコランプが似合っていて綺麗。
ブドヴァからコトルへ行く途中の山の上からの景色。
右側がコトル旧市街になります。
コトルは城壁に囲まれた街。1979年、世界遺産に登録されました。
城壁はヴェネチア共和国によって築かれたと言われています。
メインゲートは絶賛修復中。ちょっと残念。
まずは城壁を目指します。
城壁の入口は2か所ありますが、山を正面に左側の入口の方が城壁にある教会に近いので、そちらを目指して街の中を進んでいきます。
入口には料金所があり、一人8ユーロ。去年の情報では3ユーロだったので、かなりの値上がり。オフシーズン(10月~4月)は無料とのこと。
少し登って振り返るとこの景色。
生活感のある洗濯物がいい味出してます。
城壁は結構急な坂道で幅の狭い階段が延々と続いています。しかも日陰がほぼない!
今日も日差しが強いので、体力を奪われます。
20分くらいで救世聖母教会へ到着。
教会の前は展望台になっていて、旧市街を一望。
青い海とオレンジ屋根の街並みはドブロブニクのよう。
上から見ると旧市街が三角形なのが良くわかります。
城壁は9世紀に建設が始まり、15世紀頃に現在の姿が完成したそうです。
全長4.5km、頂上までの階段はなんと1355段。
コトルでの滞在時間は2時間半ですが、ランチも食べないといけないので残念ながら頂上まで行く余裕はありません。(体力的にもちょっと無理)
今回は教会から15分くらい上がったところにある砦まで行って折り返すことに。
砦からの眺め。
「世界一美しい湾」と言われているコトル湾を一望。
コトル湾の碧と旧市街のオレンジのコントラストが美しい。
十分に景色を堪能したら、下山します。
教会の近くまで降りてきたところで、向うの方に急に雨雲が出現。
雨に降られる前に、と急いで降りましたが、幸いなことに雨雲はコトルまでやってきませんでした。
旧市街ではネコが気持ちよさそうにお昼寝中。
きっといい夢みてるんだろうな。
スヴェタ・二コラ広場に建つ聖二コラ教会を臨むレストランでランチ。
まずはビールでのどの渇きを潤します。
城壁ウォークが思ったより時間がかからなかったので、この時点でコトルでの滞在時間は残り1時間ちょっと。
ランチを食べてからのんびり旧市街を散策できるな、と思っていました。
が、ランチが一向に来ない!
私たちより前から隣のテーブルに座っているカップルもランチが来ていないようで、ウェイターに文句を言っています。
おとなしく待っていてはいつまでたっても来ないのでは?と思い、ウェイターを呼び止めて文句を言うと、「キッチンでトラブルがあった。今作っているのであと10分くらい」との事。
今更別のレストランに行っても余計に時間がかかるので、仕方なく待つことに。
文句を言ってからきっかり10分後、料理が運ばれてきました。
ツナサラダとタコのトマトソース煮込み。
集合時間まで残り20分くらいだったので、急いでかっこんだので味はよくわからず(涙)
もちろんチップは払いませんでした(怒)
コトルを代表する聖トリプン大聖堂(上)やスヴェタ・二コラ広場にある聖ルカ教会(下)、集合場所である駐車場へ戻りながら写真撮影したのみ。
まったく街歩きをすることが出来ませんでした。
ドブロブニクより物価が安いので、お土産とか見たかったのに~(涙)
コトル湾に面した人口約500人ほどの小さな町。
湾には二つの島が浮かんでいて、一つは修道院が建つ「スベティ・ジョルジェ」。一般人は立ち入ることが出来ません。
もう一つは「岩礁のマリア教会」が建つ人工島。
ツアーでは写真撮影のみの予定でしたが、ドライバーさんの計らいでボートで島に渡れることに。(しきりにボートは最高だ!と言って勧めていたので、コミッションが入るのかな?)
ボートは5ユーロ。ペラストの町からボートに乗って、島を観光後対岸まで送ってくれました。
5分くらいで教会のある人工島へ。
ブルーの屋根がとっても綺麗。
15世紀頃、ある漁師がこの場所にあった小さな岩礁に聖母マリアのイコンが流れ着いているのを見つけ、その岩礁を聖なる土地として十字架を立てたのが始まりなのだとか。
その後、町の人が少しづつ埋め立てていき、現在の形になったそうです。
内部には壁や天井に綺麗な絵が描かれています。
「岩礁のマリア教会」が建つ人工島からみた修道院。
ガイドさんが言っていた「モンテネグロ人はLazy(怠惰)」の意味、レストランではそれを痛感しました。本当にキッチンで何かトラブルがあったのかもしれないけれど、それならトラブルが発生した時点で教えてほしかった。
そうすればその時点で他のお店に移ることもできたのに…
コトルの旧市街を街歩きできなかったのは残念ですが、城壁から見たコトル湾と旧市街の美しい街並みを堪能できたのでヨシとしよう。
また、今回のガイドさんは新人のようで、説明は今一つでした。
代わりにドライバーがガイドもできるベテランだったのですが、コミッション目当てなのかブドヴァからコトルへ行く途中にある、知り合いが経営するレストランに連れて行こうと営業熱心過ぎて興ざめ。
結局レストランでのランチを希望したのが4人だけだったので、各自コトルで自由にランチすることになったのですが…
ツアーメンバーはもちろんですが、ガイドやドライバーによってもツアーって左右されますね。
ボスニア・ヘルツェゴビナのツアーが当たりだっただけに、今日はちょっと残念でした。