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クロアチア旅⑬時間がなくても大丈夫。3時間でスプリットを満喫できる散策コースを紹介します

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クロアチア第二の都市スプリット。
1,700年以上の歴史をもつ街ですが、旧市街はとってもコンパクトにまとまっています。
一番の見どころである宮殿内は歩いて一周しても30分かからないくらい。
時間がなくても十分に観光することは可能です。
実際に私たちも3時間でスプリットの街を堪能しました。

スプリット

ダルマチア最大の都市で、アドリア海東海岸の小さな半島に位置します。
ローマ帝国の皇帝ディオクレティアヌス帝が隠居生活を行うために巨大な宮殿を建てたことから街の繁栄が始まりました。

しかし、ディオクレティアヌス帝がこの宮殿で過ごしたのはわずか6年間くらいと言われています。皇帝の死後、ディオクレティアヌス宮殿は約300年もの間使用されずに放置されていました。
いつまでも放置されている宮殿に一般市民が移り住み、スプリットの街が誕生したと言われています。

1979年に「スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿」として世界遺産登録されたスプリットの見どころを紹介します。

ペリスティル広場

スプリット旧市街の中心地。
東西に12本の石柱があり、すぐ隣には大聖堂と鐘楼があります。
ディオクレティアヌス宮殿時代には中庭として使用されていたそう。
左右の階段を利用したカフェもあり、たくさんの観光客が寛いでいました。

推定3,500歳のスフィンクス

上の広場の写真の左奥に鎮座しているスフィンクスはディオクレティアヌス皇帝がエジプトから持ち帰ったと言われていて、当初は12体あったそうです。
旧市街内には頭の無いスフィンクスが何体かありますが、唯一頭のあるスフィンクスはこの広場にある1体のみとなっています。
宮殿が建てられた当初からこの場所に鎮座している歴史あるスフィンクスです。

ディオクレティアヌス宮殿時代の住居玄関

上のペリスティル広場の写真中央の階段を登って行ったところにあるのが、ディオクレティアヌス帝が住んでいた家の玄関だったとされる部屋。
現在はぽっかりと穴が開いていますが、かつては美しいモザイクで覆われていたそうです。

写真中央に移っているのが、当時玄関に入るドアとして使用されていたもの。
今では石で埋められていますが、なんとなくドアの面影がありますよね。

この場所はドーム型になっているため、音の反響が良いそう。
クラッパ(klapa)と呼ばれる男性のアカペラコーラスが不定期で開催されているそうですが、私たちが訪れた時は地元のミュージシャン(?)が演奏中で、CDの即売会をしていました。

聖ドムニウス大聖堂の鐘楼

とってもシンプルな外観の大聖堂ですが、内部はとっても豪華だそう。今回は大聖堂の中の見学はパスし、街を一望できる鐘楼へ登ることに。
高さ約60メートルの鐘楼は街のシンボル、何処にいても見えます。
料金は20クーナ(約360円)、細い階段を早速登っていきましょう。

最初は石の階段ですが、途中から鉄の階段になります。
手すりがありますが、なかなか勾配が急な階段。また、狭いので人とすれ違うのは難しいので、上から人が降りてくる時は踊り場などで待っていた方がいいです。
階段から見下ろした鐘たちは圧巻でした。

鐘楼の途中から見た街の風景。
直ぐ近くに街があるのがよくわかります。

一番上からはスプリットの街を360度、見渡せる絶景スポット。
頑張って登ってきた甲斐があります。
正面に見えるのがこの後訪れる予定のマルヤンの丘。
向うから見渡すスプリットの街も絶景に違いないと期待が膨らみます。

スプリット旧市街一狭い道「Let me pass street」

ジュピター神殿の左側にあるのが世界で最も狭い道の一つ、「Let me pass Street」。
大人一人が通行するのが精いっぱい、すれ違うことはできません。
「早くそこをどいて。私を通らせて。」と口論が頻発したため、こんな名前が付けられたそうです。
是非とも記念に通り抜けてみましょう。

4つの門

左上から金の門(北)、青銅の門(南)、鉄の門(西)、銀の門(東)。

一番大きくて立派なのが金の門。宮殿のメインゲートです。入口から上を見上げるとギリシャ神話に出てくるケンタウロスの顔がこっちを見ています。

海側にある青銅の門をくぐると、地下につながっています。ライトで少し緑色に照らされた通路にはたくさんのお土産物屋さんが並んでいます。

宮殿の西側にある鉄の門はたくさんのお店が並んでいて見逃しがちな場所にあるので、よく確認しましょう。昔はこの門が唯一「誰もが自由に出入りできる門」とされていたようです。

19世紀に再建された銀の門。バスターミナルから旧市街に向かって歩いてくるとたくさんの露天が並んでいる道があり、その先にあるのが銀の門です。門の先はペリスティル広場へと続いています。

グルグール・ニンスキの像

旧市街北側にある金の門を出たところにあるのがグルグール・ニンスキの像。
クロアチアでキリスト教の指導にあたっていた司教だそう。
当初は旧市街の中心地、ペリスティル広場にあったそうですが、第一次世界大戦後、イタリアの軍によって旧市街の外に移され、その後現在の場所に設置されたそうです。

ピカピカに光っている左足の親指。
願い事を唱えながら左足の親指に触れると願いが叶うとのことなので、じっくりと触ってきました。
願いが叶いますように。

マルヤンの丘

旧市街の海側にあるプロムナード、リヴァを海を左手にまっすぐ進んでいくとマルヤンの丘の麓に辿り着きます。
私たちはアパートから歩いて行ったのでプロムナードより北側の住宅地の中を歩いて行きました。
延々と階段が続く道を振り返ると旧市街の街並み。

展望台までは15分くらい。
残念ながら午前中は逆光になります。
展望台にはカフェもあるので、時間があればのんびりと景色を楽しむのもいいですね。

時間に余裕のある方または体力に自信のある方はもっと上まで登ることが出来るので、マルヤンの丘散策を楽しんでみてはいかがですか?

プロムナード、リヴァ

宮殿と海の間にあるプロムナード。
たくさんのカフェやレストランが並んでいて、皆さん海を眺めながらお茶や食事を楽しんでいます。

イベントが開催されるようで露天(?)の準備がされていました。
休む暇もなくスプリット旧市街を観光し、マルヤンの丘に登ったのでさすがに疲れた。
スーパーで買ったビールで一休み。海からの風が気持ちよくて、ずっとここにいたいなぁって思いました。

またクロアチアに来る機会があれば、今度はスプリットを拠点に青の洞窟で有名なフヴァル島や世界遺産の街トロギール、世界一美しい夕日が見れるアドリア海沿いの街ザダル、世界遺産聖ヤコブ大聖堂があるシベニクなどに訪れてみたいなぁ。

フィッシュマーケット

宮殿西側にはフィッシュマーケットがあります。
宿泊しているアパートから近かったので寄ってみたのですが、地元の人たちでにぎわっていました。
色んな種類の海老や魚を扱っていたので、長期滞在する際にはここで購入したシーフードで料理するのも楽しそう♪

Buffet SPERUN

アパートのオーナーがおすすめしてくれたレストラン「Konoba Fetivi」に行きたかったのですが、あいにく予約で満席とのこと。
近所のお店を物色していたら急に雨が降り出したので、近くにあったこちらのお店『Buffet SPERUN』に飛び込みました。

せっかくなのでスプリットのワインを。嬉しいことにタップリ注いでくれました。
辛口で私好みの味。シーフードに合いそう。

イカ墨リゾットは濃厚でとっても美味しい。しょっぱすぎずちょうど良い塩加減でした。ドブロブニクで食べた海老のリゾットよりもこちらの方が数倍美味しかったです。
スズキのグリルは特別美味しい!というわけではありませんでしたが、身がぷりぷりでした。
ビール、ワイン2杯(赤・白)に料理2品で4,400円くらい。

まとめ

今回紹介した観光スポット、レストランは前日の夜に訪れましたが、それ以外は全て同じ日に2時間半くらいで実際に観光した場所です。
前日に何処に行こうか考えていた時、全部回れるか不安だったのですが、海辺でビールを飲む余裕もありました(笑)

時間の関係で聖ドムニウス大聖堂やジュピター神殿(洗礼室)、地下宮殿は省きましたが、もしマルヤンの丘に登らなければ、これらの場所に訪れても3時間で観光できると思います。
時間がなくても十分満喫できたスプリット、おすすめです。

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旅のなか

SFCとJGCを取得。快適旅ライフを送るべく、陸マイル活動を頑張っています。旅やマイルについて気ままに綴っています。 詳しくはこちらをご覧ください。