短いフライトでも快適に過ごすにはどの航空会社を選べばいいのか?
値段は少し高いけれど、ANAやJALのフルキャリアでマイルを貯めるか、多少狭くてもドリンク有料でもLCCで交通費を安くあげるべきか、悩みどころですよね。
日本の国内線に就航しているのはANA、JAL(日本トランスオーシャン含む)、スカイマーク、スターフライヤー、エアドゥ、ソラシドエア、ピーチアビエーション、ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、エアアジア・ジャパン、春秋航空日本の11社。
どの航空会社の座席シートが一番広くて快適なのか?比較してみます。
ANAはプレミアムクラスと普通席の2種類、JALはファーストクラス、クラスJ、普通席の3種類のシートがありますが、他の航空会社と比較するため、普通席の広さを比較しています。
いずれの航空会社も最新機材(と思われる)のシートで比較します。
シートピッチとは前の座席の背もたれから後ろの座席の背もたれまでとなっています。シート自体の厚みも含めた距離になるので、シートピッチは同じでも背もたれの厚みや形状によって、広く感じたり、狭く感じたりと差が出るため、各社工夫を凝らしたシート設計になっています。
シートピッチに対してシート幅はLCCもANAやJALもほとんど変わりがなく、一般的には約42~45cm。機体の横幅には大差がないから、シート幅には差がつけられないんでしょうね。
機材はエアバス321、3-3の配列。
最新の機材(一部のA321とのB787)には10インチタッチパネル式液晶モニター、ユニバーサルタイプのPC電源とUSBポートを完備。また2018年4月1日より機内WiFiサービスが無料になったのはとっても嬉しいですね。
自身のスマホやタブレットにて利用できる機内WiFiエンターテイメントや機内ビデオやオーディオなども利用できます。
ANAのホームページには普通席のシートピッチ等は記載がありません。ただ、2015年4月に発表された「ANA×トヨタ紡織」が共同開発した国内線の新シートは以下のようになっています。
シートピッチ:約79cm
座り心地、使いやすさ、空間へこだわったシート設計です。
機材はボーイング777-300、3-4-3の配列。高品質な本革を採用。クッション形状を工夫し、より深いホールド感を実現しています。
また、シートをスリム化することにより、足元空間の快適性が大幅にアップ。これにより、これまでの座席から最大約5cm空間を拡大しています。
ANAよりも早くに機内無料WiFiサービスを実施していますが、シートモニターや個人電源を備えた機材はありません。この辺りの設備を早く導入して欲しいですね。
自身のスマホやタブレットにて機内WiFiビデオプログラムを楽しむことが可能です。
シートピッチ:約79cm
ANAとJALの座席比較について詳しくは下記をご一読ください。
更新日:2019-8-22ANAとJAL、比較してみよう!第4弾。短いフライトでもやっぱり快適に過ごしたい!旅や出張、上級会員になるための修行でもよく使う国内線。飛行機での旅を快適にしてくれる、国内線シート編です。国内線座席シートの種類ANAはプレミアムクラスと普通席の2種類、JALはファーストクラス、クラスJ、普通席の3種類のシートがあります。それぞれ機材によってシートも異なりますが、今回はいずれのシートも最新機材で比較します。その前に、シートピッチの定義を説明しますね。シートピッチとは前の座席の背もたれから後... ANAとJAL、比較してみよう!国内線シート編 - マイルジャーニー |
機材はボーイング737-800、3-3の配列。快適に過ごせるようにゆったりしたシートピッチを採用。また、各座席の下にコンセントを設置し、電子機器を充電できるようになっています。
個人モニター、オーディオシステムはありません。
シートピッチ:約79cm
スカイマークでは最前列席を「足のばシート」と呼び、すべての運賃に追加料金1,000円で「足のばシート」を指定できます。
ウェブサイトからは指定できず、スカイマークのカウンターでのみの予約となります。
「足のばシート」利用者は、次のサービスを利用できます。
これはなかなかうれしいサービスではないでしょうか。
足のばシートのページです。スカイマークはリーズナブルな運賃で快適な空の旅をご提供いたします。 足のばシート|サービス|スカイマーク SKYMARK - |
機材はエアバス320型機、3-3の配列。他社の同機が最大180席のところ、すべて150席に設定。「飛行機は座席が窮屈」という意見を参考に、ゆとりのあるシートにした、座席間隔の広さが特徴です。
3段階に調節できるフットレスト付き。もちろんコンセントやUSBポートも標準装備されています。
シートピッチ:約91cm
しかも国内線では珍しく、タッチパネル式液晶モニターを装備しています。
至れり尽くせりですね。
機材はボーイング767-300、2-3-2の配列。
シートピッチは公表していせんが、元ANAの機材を2機使用していることから推測すると、ANAと同じではないかと思います。(改修前はANAのプレミアムクラスが装備されたまま運航されていた時期もあったようなので)
可もなく不可もなくといったところでしょうか。
個人モニター、個人電源はありませんが機内オーディオはあります。
シートピッチ:約79cm
機材はボーイング737-800、3-3の配列。
一般的な座席間隔よりも広く、足元に余裕をもたせています。
無料WiFiはありませんが、自身のスマホやタブレット、ノートPCで機内コンテンツを利用できます。個人電源はありません。
シートピッチ:約81cm
機材はエアバス320-200、3-3の配列。スターフライヤーが150席のところ、ピーチは180席なので狭さが想像できますね。
搭乗したことがないのではっきりとはわからないのですが、小柄な人ならまだ大丈夫ですが、180cm以上の人には辛いシートだという噂です。
個人モニター、オーディオシステム、個人電源はありません。
シートピッチ:約74cm
最前列(1列目)の座席。座席指定料は1,300円。預け入れ手荷物を出来るだけ早く受け取れるように手荷物に目印タグをつけてくれるようです。
予約した便に一定の空席があれば自分の座席の隣(または両隣)の空席を自分の座席として確保できるサービス。
1席あたり2,000円で利用できます。
シートピッチは狭いけれど、隣の席を利用できるのであれば、足を延ばしてくつろぐことが出来ますね。
カップルで3席利用することを考えると、一人1,000円のアップで隣の人に気兼ねすることなく機内で過ごせるのは良いオプションだと思います。
機材はエアバス320-200、3-3の配列。ピーチアビエーション同様180席。
詰め込み座席なのでちょっと窮屈ですね。
個人モニター、オーディオシステム、個人電源はありません。
シートピッチ:約74cm
ピーチアビエーション同様、1列目の座席をエクストラレッグルームとして追加料金を支払って指定できます。翼上の非常口座席もこのシートになります。
機材はエアバス320-200、3-3の配列。ピーチアビエーションやジェットスター同様180席。
このシートピッチはLCCのスタンダードですね。
個人モニター、オーディオシステム、個人電源はありません。
シートピッチ:約74cm
1列目と非常口席をリラックスシートとしています。
料金はエリアによって異なり、1,000~1,600円となりますが、国内線の場合はエリア1となるので1,000円です。
2017年10月29日から国内線に就航しました。経営方針をめぐりANAと対立して株式を全てANAに売却し、2013年に撤退したのですが、4年ぶりに再参入。今回は成功するといいですね。
現在のところ就航地は中部-新千歳間の1日2往復のみですが、今後の路線拡大が期待されます。
機材はエアバス320-200、3-3の配列。他のLCC同様180席。
座席数は他のLCCと同じですが、スタンダードシートのシートピッチは28インチ(約71cm)と他社よりも若干せまめ。
ホットシートのうち、非常口座席は31インチ(約79cm)と少し広くなっています。
個人モニター、オーディオシステム、個人電源はありません。
シートピッチ:約71cm
機材はボーイング737-800型、3-3の配列。他のLCCがエアバスを使用している中、ここはボーイングなんですね。
座席数は189席と他社に比べて多めですが、シートピッチは同じ。
個人モニター、オーディオシステム、個人電源はありません。
シートピッチ:約74cm
コンフォートシート(1列目)、レッグシート(2,3列目、16,17列目)、スタンダードシートと3種類に分かれています。
座席指定料金は次の通り。
各社のシートピッチ一覧は次の通り。
航空会社 | シートピッチ |
ANA | 約79cm |
JAL | 約79cm |
スカイマーク | 約79cm |
スターフライヤー | 約91cm |
エアドゥ | 約79cm |
ソラシドエア | 約81cm |
ピーチアビエーション | 約74cm |
ジェットスター・ジャパン | 約74cm |
バニラ・エア | 約74cm |
エアアジア・ジャパン | 約71cm |
春秋航空日本 | 約74cm |
JALのクラスJのシートピッチが約97cmだということを考えると、スターフライヤーの約91cmはものすごくゆとりがあるということがわかります。
また、座席にはフットレストや個人モニター、個人電源が備え付けられているのも高評価。他社との差別化が出来ている印象です。
ただ、関西からの利用となると、スターフライヤーは関空⇔羽田しか就航していないんですよね。もっといろんなところに飛んでくれると利用してみようと思うのですが。
価格やシートピッチ、就航都市などを総合的に見てみると、関西在住の私が使いやすいのはスカイマークかな?と思います。
スカイマークは神戸空港から札幌(新千歳)・仙台・茨城・羽田(第1旅客ターミナル)・長崎・鹿児島・那覇と色んな所にお手頃価格で飛んでいます。
昔1度搭乗したきりなので、どんな印象だったか忘れてしまったのですが、定時運航率も1位だし、スカイマーク使い勝手がいいかも?と思っています。
国土交通省より2017年度(2017年4月~2018年3月)の定時運航率等が発表されました。2016年度の1-2-3はスターフライヤー、JAL、スカイマークでしたが、2017年度の順位はどうなっているのでしょう?早速見ていきましょう。飛行機の定時とは?すべての乗客が飛行機に搭乗し、ドアが閉まったのち、飛行機が動き出した時間が「出発時刻」、飛行機が駐機場(降機場所)に止まった時間が「到着時刻」になります。しかし、飛行機の出発・到着時刻は「目安」程度で15分以内の遅延は「定時」の範囲にあるとみなされて、遅延にはなりません。予定時... 2017年度(2017年4月〜2018年3月)、国内線定時運航率・遅延率・欠航率ランキング - マイルジャーニー |
飛行機は安さ優先、機内では多少窮屈でもいいという方はLCCを。
機内ではドリンクサービスを受けて、ゆっくりくつろぎながら機内WiFiも楽しみたいという方はANAやJALを。
できるだけコストは押さえたいけれど、ゆったりと過ごしたいという方はスカイマークやスターフライヤーを。
皆さんも今後国内線を予約する際には、シートピッチや定時運航率を参考に選んでみてはいかがですか?