2019年度(2019年1月〜12月)の国際線定時運航率ランキングが発表されました。
世界中に約750社あると言われている定期旅客エアライン、その中で定時運航率のトップに君臨するのはどのエアラインなのか?
早速見ていきましょう。
あらかじめ決められた時刻で公共交通機関が運行されること。どのくらいの確実性・正確性で出発したのかを定時運航率として数値化しています。
飛行機ではすべての乗客が飛行機に搭乗し、ドアが閉まったのち、飛行機が動き出した時間が「出発時刻」、飛行機が駐機場(降機場所)に止まった時間が「到着時刻」となっていて、15分以内の遅延は「定時」の範囲にあるとみなされています。
つまり、出発時刻または到着時刻の15分以内であれば定時運行ということになります。
英国「シリウム(Cirium)」が2019年1月~12月の航空会社定時到着率データに基づいて「On-time Performance Service Awards」を発表しました。
シリウムの定時性調査は、買収したアメリカのFlightStats社(フライトスタッツ) がルーツとなっています。
定時到着率の定義は、定刻に対して遅延15分未満で到着した便が全体に占める割合とし、ランキングは運航会社単体の実績を対象とする「メインライン部門」と グループ会社の運航便を含めた実績を対象とする「ネットワーク部門」に分かれています。
順位 | エアライン | 国 | 定時到着率 |
1 | アエロフロート・ロシア航空 | ロシア | 86.68% |
2 | 全日本空輸 | 日本 | 86.26% |
3 | デルタ航空 | アメリカ | 85.69% |
4 | アズール・ブラジル航空 | ブラジル | 83.53% |
5 | 日本航空 | 日本 | 82.82% |
6 | アリタリア-イタリア航空 | イタリア | 81.87% |
7 | エールフランス航空 | フランス | 81.15% |
8 | エミレーツ航空 | UAE | 81.02% |
9 | 大韓航空 | 韓国 | 80.30% |
10 | スカンジナビア航空 | スウェーデン | 79.90% |
アエロフロート・ロシア航空が1位という驚きの結果。
航空券は安いけどサービスはいまいち、っていうイメージだったので。
ANAはメインライン部門とネットワーク部門(86.49%)の両方で2位を獲得。ネットワーク部門の定時到着率の方がANA単体よりも良い結果。
JALはメインライン部門が5位、ネットワーク部門が4位(84.47%)と健闘。ANAと同じく、ネットワーク部門の方が良い結果となっています。
ちなみに、ネットワーク部門の1位はラタム航空の86.67%。ワンワールドから脱退してしまったのがとっても残念です。
2位以下はANA86.49%、デルタ航空84.63%、JAL84.47%、イベリア航空84.24%となっています。
順位 | エアライン | 国 | 定時運航率 |
1 | スターフライヤー | 日本 | 91.37% |
2 | エア・ドゥ | 日本 | 90.42% |
3 | ソラシドエア | 日本 | 88.05% |
4 | イベリア・エクスプレス | スペイン | 87.05% |
5 | ビバ・エア・コロンビア | コロンビア | 86.94% |
6 | スカイ・エアライン | チリ | 85.53% |
7 | ジェットスター・アジア航空 | シンガポール | 85.22% |
8 | タイ・エアアジア | タイ | 83.7% |
9 | アズール・ブラジル航空 | ブラジル | 83.53% |
10 | エア・バルティック | ラトビア | 83.50% |
LCCランキングでは日本の航空会社が1-2-3フィニッシュ。
でも、これらの航空会社は日本ではLCCには位置づけられていません。 なのになぜ?
LCC部門は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠し、LCC各社を中心とした航空会社としているため、フルサービス航空会社ではない航空会社はこちらでランキングされているようです。
メインライン部門と合わせても90%を超えているのはスターフライヤーとエア・ドゥのみ。
メインライン部門1位のアエロフロート・ロシア航空はLCC部門では6位という結果。
フライトの本数が違うので一概には言えませんが、LCC部門の方が優秀ですね。
イギリスに拠点を置く航空機運航情報会社OAG社(オフィシャル・エアライン・ガイド)が、2019年一年間の世界の航空会社・空港を対象とする定時運航遵守率ランキング「OAG Punctuality League 2019」の結果を発表しました。
OAGが定義する定時運航率(オンタイムパフォーマンス、OTP)とは「離発着の予定時刻と実際に離発着した時刻のずれが15分未満だった便が占める割合」だそうです。
順位 | エアライン | 国 | 定時運航率 |
1 | ガルーダインドネシア航空 | インドネシア | 95.01% |
2 | コパ航空 | パナマ | 92.01% |
3 | ハワイアン航空 | アメリカ | 87.40% |
4 | LATAM航空グループ | チリ | 86.41% |
5 | アエロフロート・ロシア航空 | ロシア | 86.30% |
6 | 全日本空輸 | 日本 | 85.92% |
7 | シンガポール航空 | シンガポール | 85.32% |
8 | イベリア航空 | スペイン | 84.06% |
9 | シベリア航空(S7航空) | ロシア | 83.88% |
10 | エア・バルティック | ラトビア | 83.63% |
シリウムの結果とは大きく違います。1位のガルーダインドネシア航空の定時運航率は95%超えと驚きの好成績。
シリウムの調査で1位だったアエロフロート・ロシア航空は5位にランクイン。定時運航率自体はシリウムとあまり違いがないので、調査対象の航空会社のランク分けが違うのかな?
ANAは6位いにランクインしていますが、JALはTOP10圏外、12位で83.44%。もう少し頑張ってほしいな。
順位 | エアライン | 国 | 定時運航率 |
1 | スカイマーク | 日本 | 90.12% |
2 | ジェットスター・アジア航空 | シンガポール | 85.48% |
3 | タイ・エアアジア | タイ | 84.49% |
4 | スカイ・エアライン | チリ | 83.42% |
5 | Jet2.com | イギリス | 82.69% |
6 | インドネシア・エアアジア | インドネシア | 82.41% |
7 | シティリンク・インドネシア | インドネシア | 81.47% |
8 | サンエクスプレス | トルコ | 80.51% |
9 | アズール航空 | ブラジル | 80.40% |
10 | ユーロウィングス | ドイツ | 80.20% |
スカイマークが堂々の1位。その他の日本の航空会社はランクインしていません。スカイマークはすべての航空会社のランキングでも堂々3位。さすがに国内の定時運航率2年連続1位を獲得しているだけのことはあります。
国土交通省より2018年度(2018年4月~2019年3月)の定時運航率等が発表されました。 2017年度の1-2-3はスカイマーク、エアアジア・ジャパン、AIR DOでしたが、2018年度の順位はどうなっているのでしょう? (エアアジア・ジャパンは2017年10月29日に国内線が就航したので下期(2017年10月~2018年3月)のみのデータの暫定順位です。)早速見ていきましょう。飛行機の定時とは?すべての乗客が飛行機に搭乗し、ドアが閉まったのち、飛行機が動き出した時間が「出発時刻」、飛行機が駐機場(降機場所)に止まった時間が「到着時刻」になりま... 2018年度(2018年4月〜2019年3月)、国内線定時運航率・遅延率・欠航率ランキング - マイルジャーニー |
地域別のアジア部門で見ると、2位にスカイマーク、3位にエア・ドゥ、4位にソラシドエアがランクインしています。ちなみに、ANAが5位、JALが10位と完全に負けてる...
頑張れ、フルサービスキャリア!
主要空港(年間出発供給座席数が3000万以上)の定時運航率のランキングは次の通り。
順位 | 空港 | 国 | 定時運航率 |
1 | モスクワ・シェレメチェボ空港 | ロシア | 86.87% |
2 | 羽田国際空港 | 日本 | 86.60% |
3 | シンガポール・チャンギ国際空港 | シンガポール | 84.03% |
4 | アトランタ国際空港 | アメリカ | 83.74% |
5 | シアトル国際空港 | アメリカ | 80.27% |
6 | マドリード国際空港 | スペイン | 79.92% |
7 | ロサンゼルス国際空港 | アメリカ | 79.62% |
8 | ジョン・F・ケネディ国際空港 | アメリカ | 77.87% |
9 | デンバー国際空港 | アメリカ | 76.93% |
10 | ダラス・フォートワース国際空港 | アメリカ | 76.78% |
羽田は2018年の1位から2位に陥落。
1位のロシア・シェレメチェボ国際空港は2018年は年間出発供給座席数が2000~3000万規模の空港で1位だったので、規模が大きくなっても順位は変わらず。凄いです。
年間出発供給座席数が2000~3000万規模の空港では1位がトルコのイスタンブール国際空港で83.42%。成田国際空港(78.61%)は11位とわずかにトップ10に届かず。
年間出発供給座席数が1000~2000万の空港では、2018年に引き続き1位が大阪国際空港(伊丹空港)(88.03%)、8位が新千歳空港(84.06%)。
2018年はトップ10入りしていた福岡空港はトップ20から陥落。
詳しくはこちらをご確認ください。
2018年度の国際線定時運航率ランキングが発表されました。世界中に約750社あると言われている定期旅客エアライン、その中で定時運航率のトップに君臨するのはどのエアラインなのか?早速見ていきましょう。定時運航率とは?定時運行(ていじうんこう、英: On-time performance)とは、あらかじめ決められた時刻で公共交通機関が運行されること。どのくらいの確実性・正確性で出発したのかを定時運航率として数値化し、サービスレベルの重要な指標としている。英語ではオンタイムパフォーマンス(On-time performance)やオンタイムランニ... 2018年国際線定時運航率ランキング - マイルジャーニー |
カテゴリー分けが異なるようで、2つのランキングには違いがありますが、定時運航率にはそんなに大きな違いはありません。
飛行機は多少遅れるものと考え、乗継がある場合はゆとりのあるスケジュールにした方がよさそうです。
2018年のGW旅をクロアチアに決定し、フランクフルトまでのプレミアムエコノミー航空券をJALの韓国発券で購入しました。フランクフルトからクロアチアへはANAマイルをつかって、同じスターアライアンスのクロアチア航空を特典航空券で予約するつもりでした。でも、調べてみると税金等が意外に高い…同じルートを有償航空券で購入したらいくらかな?と思い調べてみました。フランクフルトからクロアチアへのルートフランクフルトからクロアチアへはザグレブ、ドブロブニク、スプリットへクロアチア航空が直行便を就航しています。フランク... 別切り航空券で気をつけること&特典航空券と有償航空券、どっちがお得? - マイルジャーニー |