紅葉にはまだ少し早い10月中旬の奥入瀬渓流。
渓流の全長は約14kmですが、さすがにすべてを歩き切るのは難しい。
奥入瀬渓流は十和田湖から焼山へと流れていて、下流から上流に向かって歩く方が景色が綺麗とのクチコミを参考に、見どころの多い石ヶ戸から子ノ口までの約9kmを散策することに。
お天気にも恵まれ、マイナスイオンをたっぷり浴びて楽しいウォーキングになりました。
十数か所の滝と美しい流れや様々な奇岩・奇勝が見事な渓流美を作り出している奥入瀬渓流。
渓流に沿って流れとほぼ同じ高さに車道と遊歩道があるので、直ぐ近くに水の流れを感じながら散策出来ます。
見どころは石ヶ戸から雲井の滝の間にたくさんあるようで、ツアー客はこの辺りに集中しています。
訪れた10月中旬の奥入瀬渓流は最低気温が8度くらい、最高気温が17度くらいでした。
奥入瀬渓流の遊歩道は基本日陰なので、お天気が良くてもひんやりとしています。
私は長袖長ズボンに薄手のフリース、朝はその上にウルトラダウンを着てちょうど良いくらいでした。
歩き出して1時間くらいすると暑くなってきたので、ウルトラダウンを脱いで薄手のフリースで散策しました。
足元はスニーカーで充分だと思います。
奥入瀬渓流には大きな駐車場が3か所あります。
一番下流にある焼山、観光のメインである石ヶ戸、上流の子ノ口の3か所で焼山にある駐車場が一番広いです。
私たちは石ヶ戸に車を止めて子ノ口まで散策し、バスで戻ってこようと思っていたのですが、9時半に石ヶ戸の駐車場に到着した時点ですでに満車。
予定を変更し子ノ口に駐車し、バスで石ヶ戸まで移動して散策しました。
結果、これが大正解。
紅葉時期はどの駐車場も混雑するし、路駐する車もたくさんあるので、道路がとっても渋滞します。
特に石ヶ戸から銚子大滝の間の渋滞がひどいので、この区間を朝のうちに抜けておくことが重要です。
石ヶ戸の休憩所でお昼ご飯と飲み物を調達したら散策スタートです。
石ヶ戸から散策を開始してすぐに現れる巨大な岩。横幅5m、厚み1mくらいあります。
「ヶ戸」とは方言で小屋、なのでここは石の小屋ということ。
昔美女の海賊がここを住処にしていて、旅人から金品を奪っていたという伝説があるそう。
渓流の流れが阿修羅のように激しい事から名前が付けられました。
苔むした岩の間を激しく水が流れていきます。
奥入瀬渓流を代表するビュースポット。たくさんのカメラマンが写真撮影していました。
石ヶ戸の休憩所で買ったおにぎりと地ビールのランチ。
マイナスイオンをたっぷり浴びて川のせせらぎを聞きながら飲むビールは最高!
ガソリン補給完了で、後半も頑張って歩けそうです。
高さ約25m、三段になって流れる雲井の滝。
滝つぼのそばまで近づくことができます。
ひんやりとしている奥入瀬渓流の中でも、ここはさらにひんやりとしていました。
渓流にはいろんなところに倒木があり、倒れてもなお成長するたくましい木々がたくさん。
そんな倒木がとってもよい景観を造っています。
雰囲気のある階段。
この先にはどんな景色が広がっているのかワクワクします。
上流から下流に散策する場合、太陽は常に前方にあるので、少し開けた場所になると前方からの太陽の光がまぶしい。
サングラスや帽子があるといいかも。
小さな橋の上から眺める渓流。
渓流の中にあるたくさんの石にぶつかりながら流れていく水が美しい軌道を描いています。
奥入瀬渓流で一番大きく、本流にかかる唯一の滝。幅20m、落差7mの滝は奥入瀬を遡上してきた魚を拒む「魚止めの滝」と言われています。
水量が多いのでうっすらと虹がかかり綺麗。
銚子大滝のすぐ近くにある寒川の流れ。
流木と苔がいい味出してます。
歩き始めて3時間、ついにゴール。
目の前には十和田湖が広がっています。
途中で休憩したりランチしたりしながら、石ヶ戸から子ノ口まで約9kmを約3時間で歩きました。
遊歩道はほとんどアップダウンがなく平坦なので、思ったより疲れませんでした。
レンタルサイクルもありますが、車道は狭いし自転車専用レーンはないので、少し危険かも?
主要スポット以外にも見どころはたくさんあるので、自分のお気に入りのスポットを探しながらのんびり歩くのがおすすめです。
遊歩道にはベンチやテーブルセットが設置されているので、散策の途中でお弁当を食べながら、マイナスイオンをチャージしてください。