ハノイ・ノイバイ空港と市内を結ぶ交通手段はタクシー、ミニバス、市バスなどがあります。残念ながら鉄道や地下鉄といった交通手段はありません。
今回は空港⇔市内間の交通手段について紹介します。
ハノイ旅⑤個人手配で行く世界遺産チャンアン！列車とローカルバスを満喫からの続きです。
ハノイ・ノイバイ空港
2014年末に新ターミナルにて運用開始したハノイ・ノイバイ空港は ハノイの中心部から北に約45kmのところにある、ベトナム北部最大の空港です。
新しく作られた国際線専用の第二空港ターミナルビルは、日本政府の政府開発援助によって大成建設が造ったことは有名ですね。
日本からのフライトは第二空港ターミナルに到着します。到着は２階、預入れ荷物がある場合は１階のターンテーブルで荷物をピックアップし、税関を通過すれば到着ロビーに出られます。
もちろん預入れ荷物が無い場合でも、１階へ降りて関税を通過し、到着ロビーに出ます。
到着ロビーにはSIMカードショップや銀行の両替窓口、ATMなどがありますが、両替は市内の方がレートが良いです。
空港から市内へのアクセス方法
ハノイ・ノイバイ空港から市内への交通手段はタクシー、ミニバス、市バスの３つ。予算やスケジュールに応じて好みの方法を選んでください。
いずれの乗り場にもきちんとした看板があるので、間違えることはありません。
タクシー
ドアtoドアで空港からホテルまで移動できるので楽ちんですが、料金が高いのが難点です。大きい荷物がある場合や、深夜到着の時は便利だと思います。
空港の出口を出たら、左側にタクシー乗り場があります。声をかけてくる人もいますが、そういう人はぼったくりの場合が多いので注意しましょう。
複数のタクシー会社が乗り入れているので、乗りたくないタクシーはきっちりと断りましょう。
おススメのタクシーはマイリンタクシーとタクシーグループ。実際には空港からタクシーを利用していないのですが、ネットのクチコミを読んでいるとこの２社が評判良かったです。ちなみに、後日ホテルからハノイ駅まで利用したのはタクシーグループで、安心して利用できました。
所要時間：市中心部まで約35分
運行時間：飛行機の始着から終着まで
料金：メーター制で、市中心部まで30万～40万ドンが目安となります。ただし、渋滞に巻き込まれるともっと高くなる場合も。
ミニバス
タクシーよりも安く移動できますが、満員もしくは一定数以上の人数が集まらないと出発しないのが難点です。タイミングによってはかなり待たされることも覚悟しないといけません。
ミニバスにはタクシー会社が運営するミニバスと航空会社のミニバスがあり、タクシー乗り場前の歩道を渡ったところに乗り場があります。
航空会社のミニバスは市内の航空会社オフィスまでしか行きません。ホテルまで送ってくれる場合もあるようですが、ドライバーによってはぼったくられることもあるようなので、注意が必要です。
所要時間：市中心部まで約40分 ～60分
料金：4万ドンもしくはUS$2
運行時間：ベトナム航空のミニバスの場合、5：00～19：30の間に約1時間間隔で運行。ただし、ある程度人が集まらないと出発しません。
86番バス
一番安くておすすめなのが86番バスの利用です。2016年春に開通した路線バスで、主なルートは空港～ニャッタン橋～タイ湖（西湖）東側～旧市街東側～ハノイ・オペラハウス～ハノイ駅となっています。
乗り場は到着ロビーを出て歩道を渡り、左に１～２分進んだあたり。ミニバス乗り場の奥になります。柱に「BUS STOP 86」と表示があるので、間違えることはないと思います。
バスが走りだしてしばらくすると、集金係が料金を集めに来ます。
バスにはスーツケースを置けるスペースがありますが、その分座席が少ないので早めに並んでおかないと座れないかも？私たちは運よく座席を確保できたのでよかったですが、22時半くらいのバスでも市内まで40分くらいかかったので、立ちっ放しは辛いかもしれません。
所要時間：所要約55分
料金：3万ドン
運行時間：6：25～23：05（25～30分間隔）
詳細なルート
- ノイバイ空港国内線ターミナル
- ノイバイ空港国際線ターミナル
- ベトナムエアライン・エンジニアリング・カンパニー
- タイ湖沿いのアウコー通りとラックロング通り
- タイ湖沿いのアウコー通りとシュアン・デュー通り
- イェンフー通り
- ロンビエン・バスターミナル
- オペラハウス
- メリアホテル
- ハノイ駅
市内から空港はこの逆になりますが、１点だけ注意が必要です。
市内から空港へのバスはオペラハウス前には停車せず、ホアンキエム湖東側にある中央郵便局に停車します。しかし、週末（金曜日の19時くらいから日曜日まで）はホアンキエム湖周辺は車の乗り入れが禁止され、歩行者天国となるので、当然バスも入ってこれません。従って、週末のみバス停が変更になります。週末はホアンキエム湖東側にある中央郵便局ではなく、ヒルトン・ハノイ・オペラホテルの目の前にある三角公園の西側のバス停に停車します。このバス停から乗車する予定のある方は、下記の地図を参考にしてください。
こちらはホアンキエム湖東側にある中央郵便局前のバス停です。
市バス
86番バス以外にも空港～市内間のバスは３路線、7番と17番と90番のバスがありますが、こちらは地元の人利用の路線バスになります。
もちろん旅行者でも利用することは可能ですが、これらのバスはバスターミナルまでしか行かないので、そこからバスを乗り継ぐか、タクシーを利用してホテルに向かうことになります。
また、各バス停に停車するので時間がかかるし、スーツケースなど大きな荷物を置くスペースが無いのが難点です。大きな荷物がある方には不向きです。
7番と90番バスの乗り場は到着ロビーを出て左に進み、タクシー乗り場の先にあるバスターミナルにあります。17番バスは第一ターミナルに移動し、１階到着ロビーから第二ターミナル方面へ進んだところに路線バス乗り場があります。
路線バス7番
ハノイ旧市街から少し西側に離れたカウザイ・バスターミナル行きです。
空港⇒市内のカウザイ・バスターミナル
所要時間：所要約60分
料金：8,000ドン
運行時間：5：00～21：30（15～20分間隔）
路線バス17番
17番のバスは第二ターミナルには停車しません。こちらのバスに乗りたい場合は、第一ターミナルまで無料シャトルバスで移動してください。旧市街地にあるドンスアン市場の北側にあるロンビエン・バスターミナル行です。
空港⇒市内のロンビエン・バスターミナル
所要時間：所要約90分
料金：9,000ドン
運行時間：5：00～20：30（10～15分間隔）
路線バス90番
7番バスとハノイ駅の間くらいにあるキムマー・バスターミナル行きです。
空港⇒市内のキムマー・バスターミナル
所要時間：所要約60分
料金：9,000ドン
運行時間：6：40～22：30（20～30分間隔）
市内観光には市バスが便利
市バスを乗りこなすのは難しいと思いがちですが、グーグルマップがあれば比較的簡単に乗りこなせます。
グーグルマップで行きたい場所のルート検索を行うと、車、公共交通機関、徒歩、Uberなど、様々な方法での移動ルートの検索結果が表示されます。
その中にはもちろんバスでの移動方法も含まれています。何番のバスに乗ってどこのバス停で降りればいいか、きっちり表示されるので、あとはグーグルマップを見ながらおりたいバス停が近づいてきたらボタンを押して降りるだけ。（ボタンは押さなくても、たいていどのバス停にも停車します）
ちょうど指で隠れてしまっていますが、市内であれば7,000ドン（約35円）で乗車可能です。私たちはホテルからハノイ駅、ザップバットバスターミナルからホテルまでの２回利用しましたが、トラブルもなく安全でした。
まとめ
時間帯にもよると思いますが、私たちが空港⇔市内の移動に利用した86番のバスは往復ともに所要時間は約40分くらいでした。
往復ともに夜間の利用だったので、通勤時間帯だともう少し時間がかかるかもしれません。
利用者は旅行者がメインなので、危険を感じることもないし、何より安いのが嬉しいです。タクシー利用の10分の１以下の料金ですからね。利用価値はあるのではないでしょうか？
ただ、宿泊するホテルの場所によってはバス停からタクシーを利用しないといけない場合もあるので、旅の予算や自身のプランにあった方法を利用しましょう。
