イギリスのコンサルティング会社であるヘンリー&パートナーズが発表した「Visa Restrictions Index 2019」で日本のパスポートが2年連続1位に輝きました。
2018年の調査ではシンガポールと並んで1位でしたが、今年は単独1位。
しかも去年はビザなしで訪れることが出来る国は180か国だったのに、今年は190か国と10か国も増えています。
日本の信頼度が増してるってことですね。
ビザ(査証)とは?
査証(さしょう)又はビザとは、国家が自国民以外に対して、その人物の所持する旅券が有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書である。多くの国では入国を保証するものではなく、入国許可(上陸許可)申請に必要な書類の一部となっている。大多数の国が同様の制度を運用しているが、同時に一定の条件内で査証免除が行われている場合が多い。
Wikipediaより
簡単に言うと入国許可証 のこと。日本はビザがなくても入国できる協定を結んでいる国が多いので、ビザなしで自由に旅行できるんです。
ビザの取得は結構面倒。旅行に行く前に大使館や領事館で必要書類を提出し、ビザ代を支払う必要があります。
都市部に住んでいれば直接大使館や領事館に出向いて、簡単に取得できるビザも、地方在住者にはなかなか取得のハードルは高いです。ビザの申請、受取の為に大使館や領事館のある都市部(場合によっては東京のみ)に出向いて行かないといけないわけですから。
大使館や領事館にパスポートや必要書類を郵送し、ビザを申請できる国もありますが、郵送不可の場合は代行業者に依頼するしか方法がありません。
そうなると手数料も高くつきます。
なので、ビザなしで旅できるっていうのはとっても価値のあることなんです。
Visa Restrictions Index 2019
このランキングはビザなしで渡航できる国の数を比較したものとなります。(到着時に空港などで取得可能なアライバルビザ、ESTAやETSA、eTAなどの電子ビザを含む)
対象となっているのは世界199のパスポート。
濃い色で塗られている国が日本がビザなしで渡航できる国となります。
アフリカや中央アジア、中東にビザ必要国が集中していますね。
発表されたランキングの上位国は次の通り。
日本の190か国に次いで2位はシンガポールと韓国の189か国、3位はフランスとドイツの188か国、4位はデンマーク、フィンランド、イタリアスウェーデンの187か国となっています。
上位国はほんとに僅差です。
日本は去年の調査より10か国増えていますが、ミャンマー、ベナンなどへビザなしで渡航できるようになりました。(ミャンマーのビザ免除は今のところ2018年10月1日から2019年9月30日までと期間限定です。)
ちなみに最下位はアフガニスタンとイラクでわずか30か国。日本の1/6以下です。
詳しくはこちらをご覧ください。
PASSPORT INDEX
同じくパスポートパワーランキングを発表している「PASSPORT INDEX」
こちらのランキングはビザ免除国数、アライバルビザ取得可能国数、ビザ取得国数の比率によってスコア計算されています。
ビザの自由度数によってランキングされているようです。
対象となっているのは世界198のパスポート。
日本のスコアは165で4位。
上記画面の165の下の文字「Visa-Free-Score]をクリックすると
ビザが必要な国やビザ免除の国(何日間ビザ免除かなど)が表示されます。
他の国と比較することも可能。上記はアフガニスタンと比較したものですが、ほぼ真っ赤。アフガニスタンの人はどこに行くにもビザが必要なので、海外旅行のハードルが高いですね。
ランキング上位は次の通り。
1位 | アラブ首長国連邦 |
2位 | ドイツ |
3位 | ルクセンブルグ、フィンランド、イタリア、シンガポール、オーストリア、スペイン、スイス、韓国 |
4位 | デンマーク、スウェーデン、フランス、オランダ、ベルギー、ポルトガル、ノルウェー、日本、米国 |
5位 | ギリシャ、マルタ共和国、英国、アイルランド、アイスランド、カナダ |
1位のUAE(アラブ首長国連邦)はビザ免除国が114か国、アライバルビザを取得できる国が55か国、ビザが必要な国が29か国となっています。
対して日本はビザ免除国が122か国、アライバルビザを取得できる国が43か国、ビザが必要な国が33か国です。
UAEは観光に力を入れているだけあって、ビザの免除にも積極的に取り組んでいるんですね。
詳しくはこちらをご覧ください。
2018年のランキングはこちら。
まとめ
日本はたくさんの国にビザなしで渡航できるけれど、日本が訪日外国人のビザを免除しているのは68の国と地域と少ないです。
2020年までに訪日観光客の数を増やしたい狙いはあるけれど、ビザの緩和には慎重になっているようです。
パスポートを発行する場合、以前は窓口で申請書をもらい、直筆で記入しなければいけなかったけれど、最近はインターネットで申請書ダウンロードサイトへアクセスし、必要事項を入力することが可能になりました。(サインは直筆です。)
申請書に記入する手間が省けたのは嬉しいです。
また、パスポートの申請や受理も昔は平日のみだったのに、今では土日も可能になったりと、使い勝手がぐんとよくなっています。
それなのに日本人のパスポート取得率は4人に1人。外務省の統計によると、2018年(1月〜12月)のパスポート発行数は去年より5.3%増とのとこですが、まだまだ少ないという印象です。
年代・性別発行数を見ると、30歳未満の割合が全体の43.1%、女性の割合が52.9%で、特に20代においては女性が57.5%を占めているそうです。
とは言え、全世界で見るとまだまだ少ない日本のパスポート取得率。
せっかく世界最強のパスポートを取得できるチャンスがあるんだから、未知の国に飛び出してみませんか?