エスワティニでやりたい事といえばサファリ!もちろんそれを目的にやって来たのだから当然です。
宿泊したフラネ国立公園で朝夕にサファリを楽しむとして、昼間はどうしよう。
せっかくだからエスワティニの文化にも触れてみたい…ということでスワジ文化村へ行ってきました。
フラネ国立公園
フラネ国立公園(Hlane Royal National Park)はかつて王族の狩猟地だった場所。
エスワティニ最大の保護区で、220,000ヘクタールのエリア内でサファリでBig 5と呼ばれているライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファローのうち、バッファロー以外を見ることが出来るのだけど、ここ最近ヒョウは見かけないとの事。残念。
でも、今回私が一番みたいのはサイ。エスワティニはサイ観察スポットとしてはNo.1らしいのでとっても楽しみ。
ただ、こちらのサファリ、大自然の中で暮らす完全なる野生動物を見れるのかと言えばそうでもない。
もちろん大自然の中だし野生なんだけど、公園内はいくつかのエリアに分かれていてそれぞれにゲートがあり、ライオンの生息するエリアのゲートには鍵がかかってる。
ガイドは「ライオンたちにエサはあげてない。自分たちで捕食している。」って言ってたけど、ライオンのエリアで草食動物を見なかったんだよなぁ。ゾウは見たけど。
「食べられないように草むらに隠れてる。」って言ってたけど、本当だろうか…
それでも十分楽しめたので、全然OKなんだけどね。
公園内にはロッジの他キャンプサイトもあり。
本格的にキャンプしている家族が数組、キャンプしながら南部アフリカのサファリをめぐるツアーの団体さんが滞在していました。
フラネ国立公園の入り口。
自家用車でサファリを楽しむことも可能。(ライオンが生息するエリアはサファリカーのみ、自家用車不可)
こちらで国立公園の入場料、一人60リランゲニ/1日を支払います。
宿泊したロッジの入り口。
動物の侵入を防ぐためゲートがあり、出入りの際には必ずゲートを閉めなければいけません。
とは言え、草食動物は自由に出入りできるのか、敷地内にはたくさんの糞がありました。
実際、敷地内を散歩している時、オスのニャラに遭遇しました。
こちらが2018年末時点の料金表。
朝・夕のゲームドライブは2時間半で395リランゲニ(約3,100円)と格安。ケニアのマサイマラやタンザニアのンゴロンゴロとは規模が違うので比べてはいけないかもしれないけど、格段に安いです。
ロッジ
宿泊したのはこちらのロッジ。
公園内に2つしかないキッチン付きのツインロッジ。このほかにキッチン付きのファミリーロッジやグループコテージ(4ベッドルーム)、キッチンなしのロッジがあります。
ロッジの前のテーブルで、まずは無事に到着したお祝いビール。
自然の中で飲むビールはやっぱり最高!ビール名のSIBEBE とはエスワティニにある世界で2or3番目に大きいと言われている一枚岩の名前。あっさりしていて飲みやすいです。
ここは電気が通っていないので、夜はこのテーブルに置いてあるランタンで過ごします。
外に1つと部屋に2つ。
ちょっと薄暗いけど、シャワーを浴びたりまったり過ごすのには問題なし。
但し、本を読みたかったら自前のライトがあった方がいいかも?
私たちはペンダント式のLEDライトを持参したけど、吊るせるライトがあればなおよかったかも。
レストランには自家発電の電気があるので、スマホ等充填したかったら頼めばしてくれる模様。
我が家はモバイルバッテリーを持参したので問題なし。
少し暗いけど部屋はこんな感じ。広さは十分。
電気は通ってないので、もちろんガスコンロ。冷蔵庫もガス式だったので一日中ガスの種火がついていて、そのおかげか夜でも暖かかった。
トイレとシャワー。
トイレの水の流れ、シャワーの水圧、お湯の出はばっちり。
夜は真っ暗だけど、ランタンがあれば十分シャワーを浴びることが出来ます。
サンライズドライブ
サンライズドライブは朝5:30スタート。5分前にレセプション前の駐車場に集合し、サファリカーに乗り込みます。この日は3家族12名でキャンプしながらサファリツアーしている団体さんとマレーシアの女子2人と我が家の総勢16名が2台に分乗。
私たちのサファリカーにはオーストラリアからやってきた家族とマレーシアの女子二人、我が家の8名が乗車して出発。
ゲートを抜けるとインパラがお出迎え。凛々しい表情。
ライオンのエリアに入ってすぐにライオンたちに遭遇。
若い雄ライオンと雌ライオン各2頭ずつのプライド。(ライオンのグループをプライドと呼びます)
朝早いからかみんなとっても眠そう。
しばらくすると1頭が草むらの方へ。
何するのかな?と思って見ていると、草むらに隠しておいたエサを食べてた。
それが何なのかまではハッキリわからなかったけど、足のように見えなくもなかったなぁ。
これがサファリカー。
ライオンの後場所を変えたけど、あまり動物は見つからず。インパラやニャラがいたくらいかな?
水場へ移動してティーブレイク。コーヒー、紅茶、マフィンがふるまわれました。朝は寒いので熱いコーヒーが美味しかった。
水場では遠くに鳥(名前は忘れてしまった)とワニがいたくらいで、見たかったサイには出会えず。サンセットドライブに期待!
レストラン前の水飲み場
レセプションの奥、レストラン前に広がるエリアにはサイやカバなどの草食動物が生息。水飲み場があるので、動物たちが集まってきます。
午後、外出から戻ってきて水飲み場に行ってみると…
サイの親子が!
子供の方(手前のサイ)はとっても元気で、たくさんのギャラリーが見守るなか走ったり砂で遊んだり。
お互いのお尻をくっつけて可愛い。お母さんサイが動くと子供サイもそれに合わせて動いたりと、いつも2頭一緒でとっても仲良し。
サファリでは見れなかったサイをこんなに近くで見れて大満足。翌朝、Morning Rhino Driveに参加しようと思ってたけど、ここで無料で見れたのでやめました(笑)
ニャラのオスってカッコイイ。朝夕はインパラやニャラがたくさん集まってきていました。
サンセットドライブ
サンセットドライブは16時から。
カナダのファミリーとイギリスのカップル、地元のカップル(イギリスのカップルと地元のカップルは友達で、イギリスから遊びに来たそう)、我が家の総勢10人でスタート。
まずはライオンのエリアから。
今朝見たプライド。
フラネには2つのプライドが生息していて、もう一つは8頭からなる大きなプライドで、立派なたてがみの大人の雄ライオンもいるそう。でも、いつも茂みに隠れていて滅多に見ることは無いそう。
もう1頭いたんだけど、いたずらしたのか怒られて追い払われてしまった。
ゾウってファミリーで行動するイメージだったんだけど、ここでは1,2頭ずつしか見かけなかったな。
道の真ん中にフンコロガシが。
ボール状の糞や土の塊を上手にコロコロ転がしていて可愛かった。
カナディアンファミリーのお母さんがどうしても見たいと言っていたキリン。
ガイドが「車から降りてもいいよ」と言って見やすい位置まで案内してくれた。
するとお母さん「夢がかなった!」と感動して涙を流してました。
サンセットドライブは一人ドリンク2本付き。サファリ出発前にソフトドリンクとビールから好きな2本を選べます。我が家はもちろんビール2本!
サファリカーから動物や夕日を見ながら飲むローカルビールは最高!
スワジ文化村
伝統的なスワジ族の住居やダンスが見学できる施設。(たぶんサファリ以外では唯一の観光施設)
営業時間は毎日8時から17時。ダンスは1日2回で約45分、11時15分と15時15分、入場料は100ランド。
エスワティニは一夫多妻制。現在の国王には15人のお妃さまがいるとか。大変ですね。
そんなエスワティニは「自分より強い者とは戦わない」という不戦主義を貫き、イギリスが攻めてきたときにも、それに歩み寄る姿勢をとったそう。元の国名『スワジランド』はその時に名付けられたもの。
宿泊しているフラネからだと車で1時間半くらい。11時15分からのダンスに間に合うように10時半くらいに到着し、まずは住居を見学。ガイドをお願いすることもできるようだけど、私たちは自分たちで自由に見学。
こんな感じの住居が10個くらいあり、村が再現されています。でも中には休憩所?として利用しているのか、布団や着替えが置いてあるものも。やっぱりユルいなぁ、エスワティニ(笑)
ステージ前には椅子が並べてあるので、11時前にはスタンバイ。一番前の席で見学です。
まずは女性の踊り。スワジダンスは手よりも脚を使ったダンスがメイン。
男性の踊り。脚を高く蹴り上げるダンスが多く迫力がありました。
最後はお決まり?というか、観客を巻き込んでのダンス。ステージ袖で食い入るように見つめていた女の子ですが、ステージに上げられると泣きそうな表情。早く解放してあげてー。
まとめ
サファリ目的で訪れたエスワティニ。昔行ったケニアのマサイマラと比較すると、スケールも野生感も動物の数も比較にならないけれど、こじんまりとしていて安価でゆったりくつろげたので大満足。
でも、やっぱり中途半端感は否めない。サファリだけを目的にするのなら、やっぱりケニアやタンザニアの方がいいかな?
今回のサファリで大草原の中にいるたくさんの野生動物を見たい気持ちが大きくなったので、今度はタンザニアのンゴロンゴロに行きたいなぁ。
とは言え、エスワティニにもいいところはたくさん。
スワジ文化村のダンスは楽しかったし、道端にはたくさんの露天があってニワトリを売っている露店も。こういう風景、のんびりしていていいなぁ。
ちなみに、エスワティニの通貨はリランゲニ だけど、南アフリカランドと等価でお店では南アフリカランドが普通に使えます。ただしお札のみ、硬貨は利用不可。南アフリカランドで支払うとリランゲニでおつりをくれるという感じ。
でも、南アフリカでリランゲニは使えないので、エスワティニで使い切りましょう。