蔦温泉を予約してから、周辺に見所は無いかな?とググっているときに目に留まった写真が蔦沼の朝焼け。
朝日に照らされて、だんだん真っ赤に染まっていく木々と沼に映るリフレクションが絶景。
ここはぜひ行ってみたい!とルートを検討。
宿にチェックインしてから蔦沼の『沼めぐりの小道』を散策し、翌朝早起きして朝焼けを見てきました。
お天気次第で見ることが出来ない絶景ですが、今回は運よくお天気に恵まれました。
アクセス
青森県のほぼ中央に位置する蔦沼。
八甲田山の麓、標高約460mの山奥にあります。
ブナの原生林などの自然が残っていて、蔦沼を含む十和田八幡平(はちまんたい)周辺は1936(昭和11)年に国立公園に指定されました。
散策開始
蔦沼は「蔦七沼」と呼ばれる7つの沼(蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼、赤沼)の1つで、自然遊歩道「沼めぐりの小路」は、赤沼を除く6つの沼を約1時間ちょっとで散策できるように整備されています。
遊歩道は約3km、高低差は約200m、階段などアップダウンがあるのでスニーカーなど歩きやすい靴を履いて行きましょう。
7つ目の赤沼は蔦沼から北西に2km離れた場所にあるため、気軽な散策には向かないようです。
野鳥を楽しむ「野鳥の小路」もあります。
蔦温泉のすぐ側にある『沼めぐり入口』から散策開始。
入口を入ってすぐにブナの原生林の森が広がっています。
蔦の森の紅葉はまだこれからかな?少し色付いていました。
この辺りは夏になるとホタルが飛び交うそう。そのころにまた見に来てみたいな。
蔦沼
入口から約10分で蔦沼に到着。日中風が強かったのか、たくさんの落ち葉が浮かんでいます。少し風はあるものの綺麗なリフレクションが見られました。
蔦沼は蔦七沼の中で一番大きく、周囲約1kmくらい。木のデッキが設置されていて正面の紅葉をのんびり眺めることが出来ます。
風のない早朝、朝日を正面から受けた紅葉が赤く輝き、湖面まで燃えるような朱に染まる光景が見られるそう。
明日は見られるといいな。
奥の木々をズームで撮影すると幻想的。水の中から木が生えているみたい。
雰囲気のある小径を進んで次の沼を目指します。
路肩の石にはびっしりと苔が生えていてとっても良い雰囲気。
鏡沼
6つの中で一番小さな沼。
名前から想像すると、とっても綺麗なリフレクションが見れると思ってたのだけれど、沼の中央に草が生えていて落ち葉も多くて、うーん、ちょっと残念な感じ。
この先の月沼から流れてきた水が少し下がると地面にもぐって伏流水となり、下の蔦沼に湧き出していると考えられています。
沼同士がつながっているって不思議な感じですね。
月沼
ここが一番リフレクションが綺麗でした。緑、黄色、赤と色付いた木々がとっても綺麗。
水深が浅いため、水の中の倒木が浮かびあがり良い雰囲気をかもし出しています。
この月沼が6つの沼の中で一番高い場所にあり、ここから蔦沼と鏡沼に水が流れています。
奥の茂みから水が湧き出ているそうです。
長沼
落ち葉が多くて湖面が見えにくいのが残念。
目の前に東屋があるので、のんびり休憩出来ます。
黄色く色好き始めたブナ。森林浴が気持ちいい。
蔦沼の周辺はたくさん観光客の姿が見られますが、この辺はほとんど人影がありません。
菅沼
人造の沼。
かつて伐採した木材を川に流すために作られた集積場だったと言われています。
こちらもリフレクションが綺麗。
水の流れがほとんどなく、水がきれいなのでどの沼でもくっきりとリフレクションが見られます。
ここにも東屋があります。
瓢箪沼
以前は名前の通りひょうたんの形をしていたそうですが、長い年月の間に枯れた植物や流れ込んだ土砂により少しずつ水深が浅くなり、陸地化して行っているそうです。
確かに、湖面がとっても小さい。その内なくなってしまうかもしれませんね。
蔦沼の朝焼け
チェックインの時、宿のスタッフに話を聞くと、この日は雲が多く朝焼けは見れなかったそう。
それでも一番乗りの人は前日の23時に蔦沼に到着したそうです。橋の上で朝焼けを見たいのであれば、4時には到着しておいた方がいいとアドバイスいただきましたが、流石にそれは辛い。
日の出の6時くらいに部屋の窓から天気を確認して、宿を出発することに。
宿の人曰く、JRのポスターに採用されてからもの凄く観光客や地元のカメラマンが増えて、この辺りの観光は一変したそうです。関西在住の我が家はそのポスターの存在を知りませんでしたが、宿の廊下に貼ってあるのを見て、「そりゃみんな見にくるよな」と納得。
明日は綺麗な朝焼けが見れますように。
翌朝6時に部屋の窓から天気を確認すると、雲一つない快晴!
これは絶景が見れるのでは?と急いで用意をして出かけました。
すでに駐車場は満車。道路にもずらーっと路駐している車が見えないところまで続いています。
たくさんの人たちが蔦沼に向かっているのにまじって、私たちもいそいそと向かいます。
橋の上はいっぱいだろうなぁと予想していたものの、想像以上の人出。
沼に辿り着く事すらできません。
橋に上がれない人たちがあちこちに溢れていますが、せっかくここまで来たのにあきらめるわけにはいかないと、沼が見えるポイントを探して移動します。
どうにか人込みの隙間から沼と水面が見えるポジションをキープし、絶景を楽しみます。
太陽が昇ってくると満足して帰る人も出始めたので、ようやく綺麗に写真が撮れる位置までたどり着くことが来ました。
太陽の光に照らされて真っ赤に染まる蔦の森の木々。
ほとんど風もなく、水面には綺麗なリフレクションが。
多くの人々がこの絶景を求めて蔦沼にやってくるのも納得です。
奥の木々も真っ赤に染まり、美しい鏡の世界が広がっています。
ちなみに橋の上はこんな感じ。たくさんの人で溢れています。
みんな絶景を見るために早朝から場所取りしてるんですね。一番良い角のポジションをキープした方は、一体何時に到着したんだろう?
まとめ
蔦の森にある沼は、沼と言っても湧水が湧き出ているので水がとっても綺麗で、どの沼でもだいたいくっきりとリフレクションを見ることが出来ます。
この時期は日が沈むとどんどん寒くなってくるので、明るい時間帯に散策することをおススメします。
蔦沼の朝焼けが綺麗に見られるかどうかは天気次第。
こればっかりは行ってみないとわからない運試しです。
今回は運よくお天気に恵まれ、絶景を堪能することができ、とってもラッキーでした。
でも、今回は蔦温泉に宿泊出来たから朝ゆっくりと出発できたけれど、少し離れたホテルや旅館だったら、あまりの路駐の多さに断念して帰っていたかもしれません。
今後紅葉の時期に蔦沼の朝焼けを見に行かれる方は、覚悟して行った方がいいと思います。
宿をチェックアウトする前にもう一度蔦沼を訪れたのですが、風が吹いていて湖面が波立ち、美しいリフレクションを見ることはできませんでした。
朝焼けからほんの2時間くらいで急に風が出てくるのにはびっくり。
改めて今朝の絶景鑑賞はとっても運が良かったんだなぁと実感しました。
普段チェックしているブロガーさんが青森の事を書いてくれて嬉しいです。すんごい綺麗な風景ですね。
私は、青森に住んでいますが秋は農作業が忙しく、紅葉を見に行った事がありません。
修行も青森発だと単価が悪い
ひろゆきさん、こんばんは。
青森は美しい自然がたくさんあるので、また是非訪れたいです。
紅葉の時期も綺麗だけど、新緑の時期も絶景なので、今度は新緑の時期に訪れたいなぁと思います。
地方在住者には修行は辛いですよね。
でも国際線を利用するのであれば、地方も捨てたもんじゃないですよ。
是非上級会員を目指してください。